オンラインサロン運営者やサロン会員にも大流行中の、暗号資産を活用した非代替性トークン、NFT。ウォレット上に数値として記録されてきた今までの暗号資産とは異なり、画像や音声等、どのような形式のデータをもNFT化して所有できることから、音楽やアート好きのインターネットユーザーの間でたちまち大人気となりました。
マーケットプレイスで売買を繰り返されるうちにその価値が上がって行くものも決して少なくはないことから、投資の対象としても熱い視線を注がれているNFT。
となれば、クリエイター側も、自分オリジナルのNFTの価値を買い手にアピールするにはどうすればよいかと、熱心になるのは必然です。
今回は、そんなNFTのプロモーション事情にスポットを当ててみました。

旧来のSNSやDiscordを活用
NFTの売買は、Openseaという最大手マーケットプレイスを通じて行われる方法が最も一般的です。
しかし、このOpenseaにユーザー同士を気軽に結びつけるSNSのような機能が付いていない為、この部分を補うためにチャットツールのDiscordやTwitterが、現状でも活発に使用され続けています。
実名での使用を基本とするFacebookは海外インターネットユーザーの間ではTwitterよりも普及しているものですが、NFTを売買する立場としては、アーティスト名等、実名ではないアカウントの方が利便性を感じるユーザーが多かったのでしょう。
NFTを活発にやり取りする層の中で、旧来のチャットツールとSNSは意外に活発に活用されていますので、英語翻訳機能なども使い、交流を広げていくことは有効です。
NFTゲームでのプロモーション
2022年の半ばごろから、従来の方法を急激に追い上げる形で伸びてきているのが、NFTゲームを活用したプロモーションです。
ウェブ上に公開されたゲームを楽しむことでNFTをコレクションできる仕組みであったり、NFTを購入したユーザーだけが楽しめるゲームが出現するなど、その形は様々です。
自ら製作したNFTと自作ゲームの世界観をリンクさせ、縦横無尽に創作の世界を広げていくクリエイターの姿は若者の共感を呼び、ブランド力もアップ。こうしたクリエイター集団に憧れる人々も年々増加中です。
非常に希求効果の高いプロモーション方法となっています。

メタバース×NFT。相性はバツグン!
web上に存在する仮想世界であるメタバースは、実際に存在する市街地のようなコンテクスト内にアバターを使用して入室し、同時に入室しているユーザーとランダムに交流ができるのが特徴です。
現状大小さまざまなメタバースが存在しますが、最大手のメタバースの一つであるDecentralandでは、暗号資産ウォレットのMetamaskがユーザーアカウント代わりに使われています。
このメタバースの中では、アバターが身に着ける洋服や靴、アクセサリーなどがウェアラブルNFTとして使用されている他、イベント来場者に配られる記念コインのような形でのNFTがPOAPと呼ばれ、大変な人気を博しています。
こうした場所では、web上の他の場所よりもNFTに関心があるユーザーが多く集まっている環境となっている為、メタバースでのNFTイベントを開催することはプロモーション方法としては非常に有効だといえるでしょう。