オンラインサロンを運営するものとして、身近な事柄についての教養を身に着けておくことは役に立ちます。
オンラインサロン運営者なら知っておきたい!シリーズは、そんな身近なよもやま話を取り上げます。今回は、チョコレートについてです。
身近すぎて知っているようで知らない?!チョコのあれこれ
チョコレートの歴史
ヨーロッパとアメリカにおけるチョコレートの歴史を簡潔にまとめてみました!
- メソアメリカからヨーロッパへ:
- 紀元前2000年ごろから、メソアメリカではカカオが栽培されていました。カカオは15世紀までには貨幣として流通するほど珍重され、アステカでは税や貢ぎ物としても納められていました。
- メソアメリカではカカオを粉にして香辛料や調味料を加えたカカオ・ペーストを嗜好品として飲用していましたが、16世紀まではヨーロッパには知られていませんでした。
メソアメリカでは、カカオは特別な儀式や日常の食事で利用されていました。以下にカカオの食べ方について詳しく説明します。
- カカオ・ペーストの飲用:
- メソアメリカの先住民は、カカオの粉末を磨り潰したものを液体に混ぜて飲んでいました。これは「カカオ・ペースト」と呼ばれ、香辛料や調味料を加えて味を調えました。
- カカオ・ペーストは、祭りや儀式の際にも飲まれ、特別な意味を持っていました。
- カカオの神聖性:
- メソアメリカの文化では、カカオは神聖視されていました。アステカ文明では、カカオを神々への贈り物として使い、神殿での儀式においても重要な役割を果たしていました。
- カカオの木は神聖な存在とされ、その実は神秘的な力を持つものと考えられていました。
- カカオとスパイスの組み合わせ:
- カカオは単独で飲まれるだけでなく、香辛料や調味料と組み合わせて飲まれることもありました。唐辛子やバニラ、シナモンなどがよく使われました。
- これらのスパイスを加えることで、カカオの苦味を和らげ、風味を豊かにしました。
メソアメリカの人々は、カカオを神聖な存在として崇拝し、その豊かな風味を楽しんでいました。
- コロンブスによるカカオの紹介:
- クリストファー・コロンブスが中央アメリカ島部に到達した後、スペインにカカオがもたらされました。コロンブスの息子によれば、最初にチョコレート(カカオの実)を見たヨーロッパ人はコロンブスで、1502年のコロンブス最後の航海時であったとされています。
- 16世紀のスペイン人のイエズス会神父で、伝道のためペルー、後にはメキシコにて暮らしていたホセ・デ・アコスタは、チョコレートを「非常に不快な味のするかすや泡があり、体験したことがないほど気分が悪くなる」と記しています。
- 近世ヨーロッパ:
ヨーロッパにおけるチョコレートの歴史
ヨーロッパにおけるチョコレートの歴史は、カカオの伝来と独自の発展が組み合わさっています。以下にヨーロッパにおけるチョコレートの歴史を簡潔にまとめてみましょう。
- カカオのヨーロッパへの伝来:
- チョコレートの原料であるカカオは、もともと中南米のマヤ文明やアステカ文明で飲まれていた飲み物でした。
- 16世紀にスペイン人が中南米を征服すると、カカオはヨーロッパにもたらされ、飲み物から食べ物へと変化しました。
- スペイン王家のマリア・テレサが1661年にフランス王家に嫁入りした際に、カカオがフランスに伝わりました。
- チョコレートの進化:
- 近世に至るまで、カカオは主に飲み物として親しまれていました。しかし、19世紀にイギリス、オランダ、スイスなどでチョコレートを「食べ物」に置き換える試みが行われ、現在のように食べるチョコレートが完成しました。
私たちがチョコレートを「食べる」ようになったのは、実はここ2世紀のことなのです。
- 近世に至るまで、カカオは主に飲み物として親しまれていました。しかし、19世紀にイギリス、オランダ、スイスなどでチョコレートを「食べ物」に置き換える試みが行われ、現在のように食べるチョコレートが完成しました。
まとめ
このように、ヨーロッパにおいても、チョコレートは愛される甘い誘惑となり、多くの人々に親しまれています。