オンラインサロンのメンバーを集める段階で苦戦する主催者は少なくありません。
オンラインサロンのメンバーの集まりが悪いと、その場が盛り上がらず、退会者も増えていきます。
集客や運営の手間がかかるわりに、月額会員制による収益が少ないので、主催者のモチベーションも下がる悪循環になってしまうのです。
集客ができないために、オンラインサロンを閉鎖させてしまう主催者も多いのですが、裏を返せば、集客さえできれば、どんなオンラインサロンでも継続させることができるのです。
心理学の知見を、ビジネスに必要な集客や契約に繋げていく施策について体系的に整理した『影響力の武器』という有名なマーケティング本があります。
この『影響力の武器』に記されている内容を応用して、オンラインサロンの集客のために『メンバーの声』が有効な理由について解説いたします。
メンバーの声は「権威性」の現れ
サロンに既に所属して活動しているメンバーから、オンラインサロン活動の楽しさや魅力を伝えてもらえると、主催者が自分で伝えるよりも説得力が生まれます。
自分のサロンの魅力を、情報発信で自画自賛している主催者には、あまり魅力を感じられません。いくらでも飾り立てられるからです。
その点、他のメンバーからの推薦や感想でしたら、客観性があるので信頼されやすくなるのです。より信頼性を増すため、メンバーの氏名と顔を出して、推薦の言葉を口頭で話してもらい、動画などで収録・公開すると効果的です。
この現象を『影響力の武器』では「権威」として挙げて、人間が影響を受ける重要なファクターとして紹介しています。
肩書きや資格、専門性なども重要な権威ですが、むしろ「実際にメンバーが充実し、楽しんでいる」という実績こそが、オンラインサロン主催者ならではの権威といえるでしょう。
メンバーの声は「社会的証明」の現れ
しかも、「メンバーの声」の数が多ければ多いほど、それを読んだ人がますます興味を持ちやすくなります。
たとえば、少人数でランチ会を開くとき、自分以外のメンバーが同じメニューを注文したとき、自分もそれに影響されて、同じメニューを注文したくなる心理状態が作動しやすくなります。
そのメンバーがそれほど親しくない間柄であるほど、その影響力は強くなり、自分の意思より場の空気を優先するようになるのです。
この現象を『影響力の武器』では「社会的証明」という概念で説明しています。
よって、メンバーの声はできるだけ多く集めるようにしましょう。