オンラインサロンを運営していくうえで、健全なサロン環境を保っていくために会員一人一人の心の健康への気配りは欠かせませんよね。
セクハラなど、様々なハラスメントがサロン内で起こってしまわないように見守っていくのは勿論ですが、このような分かりやすいトラブルとはまた別に、インターネット特有の『心の問題』への配慮も必要となってきます。
今回はインターネット社会に存在する心の問題へと焦点を当てました。
「病み系」と呼ばれる書き込み、なぜ発生する?
「つら…(辛い)」
「色々あるよね…はぁ…」
「またかよ(怒)あーあ、そろそろ限界かな」
このような書き込みを目にしたことが無いでしょうか。
それぞれ、前後に具体的に何があったのかの記述はないことが多く、一見して何について不満を漏らしているのかはわからない状態となっていることが多いのが特徴です。
このような書き込みは『病み系』『闇系』などと呼ばれることもあります。
表立っては言えない不満や、雰囲気の悪さを、「察してほしい」という気持ちの表現です。
もし、サロン会員のSNSや、サロン内にこうした書き込みが頻繁にみられるようになってしまったら要注意です。
原因をできるだけ早めに見つけ出し、適切に対処していきましょう。
インターネットで「病み系」が発生しやすいシチュエーション
こうした病み系の書き込みが増えてしまう原因の典型例はいくつかに分類されます。
・会員同士の間で「えこひいき」や、「仲間外れ(差別)」が行われている場合
カリスマがあり、なおかつ「もしかしたら、友達のように親しい存在にもなれるのではないか」と思わせるような雰囲気を兼ね備えているサロン運営者や、主要メンバーが存在する場合に起こりやすい状況です。
誰がその人気があるメンバーの「お気に入り」だ、等の憶測が飛び交い、会員同士が疑心暗鬼になってしまう事があります。
更にそこに、あるメンバーやグループが「自治」を行おうとして火に油を注ぐ結果となっている場合もあります。
・一部のメンバーだけが突出して良い状態になってしまっている場合
人気があるわけではなく普通のメンバーである人物が、突然何かの原因でサロン内で突出して恵まれた環境になってしまう事があります。
原因がどのようなものであれ、他メンバーにとってそのような様子を連日目にすることは気分がよいものではありません。かといって、そのメンバーが悪いことをしているわけではないのがわかっているので表立って悪口を言えるわけでもない為、「病み系」の書き込みを繰り返すことでなんとなく不快感を表明し、なおかつ同様の気分を表明する「仲間」を増やそうとする傾向があります。
「病み系」には闇に光を当てることが有効
このような「病み系」の雰囲気をオンラインサロン内で放置しておくと、新規メンバーは入会し辛くなってしまいますし、退会者も増えてしまいます。
こうした雰囲気は見つけ次第、すぐに一つ一つ対処していくことが望ましいです。
上手に対処しているオンラインサロン運営者の例としては、このようなアクションで対応していました。
① ジャッジせず、「気づいていますよ」というメッセージを強く送る
カリスマ系運営者のえこひいき問題などで起こってしまっている場合には、非常に効果的なようです。問題自体の良い悪いではなく、このような状況が起きている事に気が付いている、ということをつまびらかに述べるコンテンツを早い段階であげることによって、やっている当人たちが恥ずかしくなり、止めることに繋がっていくようです。
➁ 良い状態になっている人を皆と一緒になってうらやましがる
「表立って羨ましいと言えない」から、病み系書き込みになってしまっているというケースでは、運営者など中心に近いメンバーがその「気持ち」を代わりに代弁してあげることで収まるケースもあります。
ケースに合わせて、素早く対処していきましょう。