オンラインサロンに限らず、ビジネスを展開している人にとって、集客は共通の悩みといえるでしょう。
集客をするにあたっては、あなたが集めたいと思う理想の見込み客について、その属性をできるだけ具体化する「ペルソナ設定」が重要となります。実在の理想人物像が思い当たらなければ、架空でもかまいません。
では、理想のメンバーを集めるため、なぜ、ペルソナ設定が必要なのでしょうか。
サロンの「未来の理想メンバー」が、どこにいるかを知る
未来の理想メンバーを具体化するのは、その人が「どこにいるか」をリアルに想像するためです。
どういう行動をしやすく、どんな人と接点を持ちやすいかを具体的に思い描くことで、オンライン・オフラインを問わず、どんな場所に集まりやすいかを把握し、どこへ集中的にアプローチすべきか、傾向と対策を練ることができるのです。
そのペルソナに合ったサロンメンバーがいない、あるいはもっと増やしたいなら、そのペルソナは何を好み、どんな人と接点を持っているか……を重点的に考えていく必要があるのです。
たとえば、出版を目指している人々のオンラインサロンを運営しているなら、本気で出版をしたい人は、文学系のコミュニティより、ビジネス系・起業系のコミュニティに多い傾向があります。
オンラインであれば、メールやSNSメッセージなどで主催者に連絡を取ることができますし、オフラインなら、その店舗や会合などに顔を出して、信頼関係を築き、提案することができます。
自分と相手ともに「WIN-WIN」となるような提案をする
もちろん、相手のコミュニティに所属するメンバーを、自分のオンラインサロンにも引き入れたいと、自分の都合だけを押し付ける提案はご法度です。
自分のオンラインサロンのメンバーに向けても、相手のコミュニティを紹介して加入を提案する「相互紹介」が、最も定番とされるアプローチです。ただし、メンバーの所属人数に差が生じていれば不公平ですので、メンバーの少ない側がが紹介回数を多めに定めて、公平を保ちます。
たとえば、自分のオンラインサロンよりも、相手方のコミュニティのほうに、倍ぐらいの人数のメンバーがいれば、自分のサロンで相手のことを、3~4回紹介してちょうどいいとされます。
1回の告知だけでは読んでいない人が意外と多いので、回数をこなして、くまなく告知するようにします。
あるいは、人数の少ない側が、メンバー一人ひとりに直接メッセージ(DM)を送るなどして積極的にアピールすると、お互いに公平を保てます。