かつて、同好会やサークルなどの独自コミュニティをつくるのには、連絡や会場の手配、会費の徴収などで手間がかかっていました。
しかし、オンラインサロンの出現によって、時間や距離を飛び越えてコミュニケーションを取れる場が提供され、決済も自動化できる部分が増えたため、個人でも十分に運営できるようになりました。
オンラインサロンのようなコミュニティを個人事業主で保有することには、様々な利点があります。ビジネスシーンでどうしても立場が弱くなりがちな個人事業主が、オンラインサロンによって救われる多様なメリットについて解説します。
「下請け」の弱い立場に対するリスクヘッジ
個人事業主は、フリーランスとして企業から仕事を請け負って、報酬を受け取ることが多いでしょう。SEやライター、デザイナーなどが代表的です。
ただ、クライアントである企業(法人)と比べて、下請け業者の個人事業主は立場が弱くなりがちで、経営基盤が不安定です。
報酬が一方的に下げられたり、無断で支払いを遅らされたりすることもあります。下手にクレームを付ければ、すぐに仕事が打ち切られてもおかしくありません。いくら誠実に仕事を続けていても、クライアントの都合で、急に契約が終了することもあります。
そこで、自前のオンラインサロンを運営することで、毎月、先が読める安定収入を得ることができます。サロン運営による月会費をベース収入として、フリーランスとしての受注案件はその上乗せの収入源として扱えます。
サロンのメンバーが増えるほど、安定しないフリーランス受注で抱えがちな不安も、徐々に和らいでいくでしょう。
自分の支持者を、目に見えるかたちで確保する安心感
個人事業主は、ブログを書いたり、本を出版したりしていても、自分の活動が支持されていることを実感しにくいところがあります。ブログの訪問者や本の購入者は、直接に連絡をくれない限り、顔が見えない匿名の存在だからです。
その点、オンラインサロンに入ってくれているメンバーは、毎月あなたにお金を払ってくれるほど、あなたの活動を継続的に支持してくれる存在です。
よって、何か新しい活動を進めようと計画を立てるとき、真っ先に応援してくれる人々なのです。サロンで得られた収入の一部を、イベント開催やプレゼント企画などに活用し、メンバーへ還元させることもできます。
自分の仕事を継続的にサポートしてくれる人々を可視化して、いざというときに協力を求められる態勢が整っているのは、孤独を感じやすい個人事業主にとって心強いものです。