漫才コンビ、キングコングの西野亮廣さんが構築、運営しているオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」が、盤石の人気を集めて、参加メンバーの人数が右肩上がりに伸びています。
2020年1月現在で、会員数が3万4000人を突破したと発表されています。ダントツ日本一の参加者数です。
参加費は月1,000円と設定されていますので、単純計算で月に3400万円以上、年間で4億円を超える収入がオンラインサロンのみから得られていることになります。
しかし、西野さんはオンラインサロンからの収益を自分の懐に入れず、すべてをオンラインサロン会員のために使うと公言しています。
その大盤振る舞いまで真似する必要はありませんが、「西野亮廣エンタメ研究所」の何が、3万人以上のメンバーをそこまで夢中にさせるのか、その裏側を研究するのは意義があることです。
主催者が「ここにしかないもの」を作っている
西野亮廣エンタメ研究所では、有名な絵本『えんとつ町のプペル』の制作や、絵の個展などをクラウドファンディングによって実現するなど、活動を応援したい人が実際に出資によって参加できるスタンスを採ってきました。
絵本がベストセラーになったことをきっかけに、『えんとつ町のプペル』の舞台化・映画化へと進んでいます。オンラインサロンに入ることで、その進行状況をリアルタイムで追体験できるプレミア感を味わうことができます。
このほかにも、書き込み付きの古本を販売する「しるし書店」や、贈り物としての文字を有料でやりとりする「レターポッド」のしくみなど、「ここにしかないもの」を制作し、プロモーションを行っている活動を、オンラインサロンに参加することで常に間近で感じることができるのです。
「ここにしかないもの」を作り続けることが、そのオンラインサロンならではの「世界観」を濃くしていく最強の方法だといえます。
また、お金に困らない幸福な「ホームレス小谷」さんの活動も追跡できますし、元テレビ番組制作者で、常に西野さんのサポートを続ける「田村有樹子」さんのオンラインサロンも、エンタメ研究所から派生して開設されています。
オフ会の場として「スナックCANDY」を、東京・五反田ほかに開設するなど、主催者の西野さんと実際に出会って交流する場を自前で創っています。常に出来合いでなく「オリジナル」を追求しているのです。もちろん、オンラインサロンからの収入が潤沢にあるからこそ可能なことです。
主催者が最も動き、最も仕切っている
ただ、主催者の西野さんは、自分の芸能人としての知名度にあぐらをかかず、常に行動を続けていることで、多くの人々の支持を得ているのです。
Twitterではどんな芸能人よりも積極的にPRを続けていますし、日比谷公会堂での単独トークライブでは、2000人分のチケットを手売りで完売させてみました。
主催者が誰よりも意思を明確にし、誰よりも行動を実践し、継続しています。それを見て、メンバー達が応援したくなる好循環を生んでいます。
少しでも真似できる自信のある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。