オンラインサロンを運営する主催者は、メンバーが増えれば増えるほど、運営の時間的コストが重たくなってくることが多いです。
メンバーが増えると収益が増えるために、他のメンバー、あるいはサロン外部の人に手伝ってもらって負担を軽くする手もあります。しかし、それなりの報酬を支払わなければなりませんので、運営の時間コストが減る代わりに、経済コストがかさんできます。
しかし、メンバーが多いオンラインサロンの強みは、「メンバー同士の交流」の可能性がどんどん増えていく点です。つまりは、主催者対メンバーという「1対n」でなく、「n対n」のコミュニケーションです。
たとえば、世話好きの古参メンバーが初期メンバーを自主的にサポートすれば、主催者の負担が軽くなります。それが「n対n」のメリットですが、実際にはメンバーの数が多いのに、メンバー同士の交流をほとんど行われていないオンラインサロンも少なくありません。
オンラインサロンの魅力「n対n」のコミュニケーションを引き出すには、どうすればいいでしょうか。
「メンバー同士の交流を歓迎!」と、ハッキリ書く
特に新規メンバーの多くは、「こんなことをオンラインサロンに書いていいんだろうか」と躊躇し、何も書き込まないROM専になる傾向があります。
なので、「コメントは自由に書き込んでいい」「新たなスレッドの立ち上げも基本的に自由」「告知などは事前に主催者に相談してください」など、ルールを明確にすると、メンバーが躊躇する理由がなくなり、書き込みのハードルが下がります。
また、主催者自身が全メンバーに対して「質問」「アンケート」などを投げかけて、反応しやすい雰囲気をつくりだすこともできます。
そうした積み重ねによって、オンラインサロン内の「n対n」コミュニケーションの空気が、徐々にできあがっていくのです。
書き込みやすいスレッド(話題)を立ち上げる
「自己紹介用」スレッドは、まず最初に新規メンバーが書き込むきっかけになります。
そして、その自己紹介文に対して、主催者や既存メンバーがどれだけ盛り上げて、褒めて、高く評価できるかが、その後、新規メンバーの積極性を大きく左右するといっても過言ではありません。
メンバーが自由に質問を投稿できるスレッドは、オンラインサロンの「n対n」コミュニケーションの真骨頂です。
人間には他の人が知らないことを教えたい欲求があるので、回答を書き込むだけでも楽しくなります。質問に回答した縁で、そのメンバー同士が仲を深めることも多いです。
また、メンバーが実績を自慢するスレッドも、書き込みを促進します。たとえば、英会話サロンであれば試験結果やTOEICスコアを投稿する場になるでしょう。釣りサロンであれば「釣果自慢」を投稿してもらうこともできます。