オンラインサロンには、そのテーマに関心のある様々な人が集まります。テーマや主催者への興味という共通点はあるものの、人柄や価値観にはそれぞれの違いがあります。
主催者の中には、付き合いにくいメンバーと疎遠になり、気の合うメンバーとばかり付き合う人がいます。
しかし、そのような態度を採り続けると、せっかく日本じゅう、世界じゅうの人々と同じ場で繋がれるオンラインサロンの長所が使いこなせず、「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
このように偏った運営が目に余ると、メンバーがどんどん離れていくおそれがあります。サロンの参加者数の減少に気づいてから対策を採っても、もう遅いかもしれません。
どことなく癖が強くて、あなたが付き合いにくいと感じているメンバーの中には、キラリと光る才能を持っている人が混じっていたりしていませんか? そうした個性が強いけれども優秀なメンバーとの付き合い方について、一部お伝えします。
実社会では生きづらい「才人」を見いだそう
「出る杭は打たれる」という言葉があるように、特に日本社会は、突出した才能の持ち主に冷たいところがあります。
普通の人に見えていない問題点や課題が見えていて、「余計なこと」を指摘したために場の空気を乱す(ように見える)人は、よほど環境に恵まれていない限り、実社会ではつまはじきにされがちで、生きづらさを感じている場合が少なくありません。
しかし、そういう特殊な人材こそ、特定のテーマで人々が集うオンラインサロンが、受け皿としての役割を果たすべきなのです。
会社にお勤めの方は、その会社の中で自分の能力を認められなければ、不満を抱え、物事を諦めがちです。自分の才能を疑うようになると、転職にも慎重になります。
そんな人の才能を、オンラインサロンが評価して受け入れれば、まっとうな人格を持っている人なら心から感謝をして、サロンの運営に尽くしてくれるはずです。
たとえば、プログラミング技術が凄すぎて、会社の中では理解されず、浮いてしまうような人に対してこそ、プログラミング系のオンラインサロンは居場所をつくる使命があります。
どのようにして、「癖のあるメンバー」を味方に引き入れるか
まず、主催者や主要メンバーは、その技術と人柄に敬意を払うコミュニケーションで、受け入れる姿勢を示すべきです。
もっとも、褒めすぎると「この主催者は媚びている」と感じて、距離を取ったり舐めてきたりするおそれがあります。また、他のメンバーも不公平感を感じる可能性があり、いずれにしても逆効果です。
褒めると同時に、サロン内で大切な役割を任せると、その待遇から主催者の真剣度が伝わり、やる気を持ってくれることが多いです。