オンラインサロンは、距離や時間を超えて、人と人との繋がりを生み出すものです。
遠くに住む人同士でも、アクセスの時間帯に差があっても、同じ場所でコミュニケーションをとることができる画期的な場です。
近くに住んでいても、興味や目標が違う人とは気が合いませんが、遠くに住んでいても同じ趣味や目標を持っている人とは、仲良くなれる余地があります。
そんなオンラインサロンは、人々の幸せに貢献する可能性があることをご存知でしょうか。
人間の幸せは、お金でも名誉でもない
アメリカ合衆国、ハーバード大学の「成人発達研究」の発表によれば、人間が幸せになるための最も重要な条件は、富でも名声でもなく「良好な人間関係を築くこと」だとされています。
75年にもわたる継続調査の結果ですので、信憑性は非常に高いと考えられます。
たとえ独身でも、多くの人々と仲良くなって、支えられていれば、健康で長生きできる傾向があると判明しました。
たとえ、大富豪と結婚していても、ケンカばかりだったり、孤独を感じたりすると、不幸を感じてストレスを抱えやすいのです。
この研究において、オンラインサロンについて直接触れられているわけではありません。ただ、たとえ直接会わなくても、気が合う人が多く、楽しく交流できる居場所になっていれば、オンラインサロンによって良好な人間関係がつくられて、メンバーの幸福度も向上すると考えられます。
人間関係の量よりも「質」が大切
家族や友人の繋がりが濃厚であるほど、心筋梗塞のリスクが下がるという研究結果もあります。
その繋がりは、量よりも「質」が大切であることも判明しています。
つまり、すごい人脈があって、イベントを開けば大勢が集まり、それがビジネスに繋がって成功しているとしても、必ずしも幸福とは限らないのです。
たとえ多くの友人がいても、いざというときに頼れる存在だと感じられる人がいなければ、「良好な人間関係」とはいえず、むしろ孤独で幸せを感じづらい可能性があります。
一方で、いざというときに本当に頼れる人物が近くにいると、記憶障害になりにくく、脳も強化されることがわかっています。
オンラインサロンで「いざというときに本当に頼れる人」を見つけられる可能性も決して否定できませんし、主催者がそのような重要人物になれるのなら、オンラインサロンの運営は社会的な使命にまで引き上がることもありえます。
この研究結果では、本当に頼れる人物が「近くにいる」ことが、記憶障害のリスクを下げると言及していますが、オンラインサロンでの繋がりが、実際に近くにいる人物とのつながりと、同等の効果が得られるかどうかはわかりません。
しかし、現代ではzoomやSkypeなどのオンライン会議システムを使い、実際に会っているのと似た感覚で、リアルタイムで対面通話を行うこともできます。オンラインサロンでの繋がりが濃密になれば、メンバーの幸福感を上げるだけでなく、病気をも防げる世の中にもなるかもしれません。