近ごろでは、世間の話題にあがることも増えてきたオンラインサロンですが、「ホリエモンがやっていたっけ?」「キンコン西野のが有名だよね?」といった雰囲気で、知名度の高い方々が主催するサロンが一般的にはイメージされやすいです。
ですから「結局、昔からあるファンクラブと同じでしょ?」と、このブームに疑問を持つ人もいるようです。では、オンラインサロンとファンクラブはどこが違うのでしょうか。
中心にいる人物との距離が近い
昔ながらのファンクラブは、芸能事務所が主体になって運営に取り組んでいました。肝心の芸能人は、仕切る運営の影に隠れて、なかなか出てこなかったのですが、それが希少性とカリスマ性を増幅させ、クラブ会員の期待値と満足度を上げていたのです。クラブ会員は、サイン入りグッズや限定チケットなどを入手できれば、十分喜べました。
一方でオンラインサロンは、事務所とは別で、著名人が個人で主催していることが多いです。そのため、運営方針を決めるときの自由度が高く、会員と著名人との距離が非常に近いです。イベントで直接話したり、プロジェクトに参加して共に汗をかいて頑張ったりすることもできます。体験型ビジネスの最前線にあるのです。
ただし、オンラインサロンは、運営のプロが介在していなければ、会員が増えれば増えるほど秩序を保つことが難しくなります。最近では、惜しまれつつ閉鎖されるサロンが増えているのもそのためです。
芸能人・有名人だけが運営しているわけではない
中には、ビジネスや投資などを成功させるためのノウハウを共有するオンラインサロンや、同好の趣味を一緒に楽しむオンラインサロンなどもあります。
この場合は、決して一般的な知名度が高くない人物が主催していることが多く、よって、ファンクラブとの対比には意味がありません。むしろ、ビジネス塾やセミナー合宿、同好会などの延長線上に位置づけるべきでしょう。
カリスマ的な成果を誇る講師のもとで学ぶのは満足度が高いですが、意外と成果に結びつきづらいといわれています。
一方、オンラインサロンのように、志が一致したほぼ同じレベルの会員が集まっていると、お互いに刺激し合い、切磋琢磨して、どんどん行動を起こし、目覚ましい成果をあげていく例が多いとされます。
まとめ
以上のように、オンラインサロンとファンクラブは、似ているようでいて、意外と大きな違いがあるのです。インターネットやSNSの発達によって、著名人の存在も身近に感じられるようになりました。
これからは、憧れの存在と繋がり、同じ対象を好きなメンバー同士でも繋がり合うことが、人生の満足度を引き上げていくに違いありません。