オンラインサロンを運営するためには、時代の移り変わりとともに変化する時流に敏感である必要がありますね。
時流と共に変化していく様々な制度の経緯について知っておくことも大切です。
今回はそんな事象の一つとして、毎年必ずやってくる「大学入試」シーズン、その試験の方式の歴史を取り上げます!
日本の大学入試は、時代とともに変化してきました。
その中で、共通一次、二次試験、大学入試センター試験、大学入学共通テストという4つの試験が、それぞれの時代に重要な役割を果たしてきました。このコラムでは、これらの試験の歴史や内容の概要を紹介します。
共通一次、二次
まず、共通一次、二次試験とは何でしょうか。これは、1979年から1989年まで、国公立大学と産業医科大学の入学者選抜のために行われた一次試験と二次試験のことです。共通一次は、5教科7科目で1000点満点(後に800点満点)のマークシート方式の試験でした。共通一次の結果を基にして、受験生は2次試験(本試験)を受けることができました。2次試験は、各大学が独自に実施する試験で、主に小論文や面接などが行われました。
共通一次、二次試験は、受験戦争の緩和や奇問・難問の排除などを目的として作られましたが、実際には受験地獄を悪化させたり、大学の序列化を招いたりするなどの問題がありました。そのため、1990年からは共通一次に代わって、大学入試センター試験が始まりました。
大学入試センター試験
次に、大学入試センター試験とは何でしょうか。これは、1990年から2020年まで、国公立大学と私立大学の入学者選抜のために行われた試験のことです。大学入試センター試験は、6教科30科目で800点満点のマークシート方式の試験でした。大学入試センター試験の結果は、各大学が自由に扱うことができました。例えば、センター試験のみで合否を決める大学や、センター試験と二次試験の両方を行う大学などがありました。二次試験は、共通一次、二次試験と同様に、各大学が独自に実施する試験でした。
大学入試センター試験は、私立大学も参加するようになり、受験生の選択肢が広がりました。また、解答がマークシートのみになり、採点の公平性や迅速性が向上しました。しかし、大学入試センター試験にも問題がありました。例えば、試験内容が知識や記憶に偏っていたり、英語のリスニングや外国語の筆記などが不十分だったり、情報や社会などの新しい教科がなかったりしました。そのため、2020年度(2021年1月実施)からは、大学入試センター試験に代わって、大学入学共通テストが始まりました。
大学入学共通テスト
最後に、大学入学共通テストとは何でしょうか。これは、2020年度から始まった新しい大学入試のことです。大学入学共通テストは、6教科32科目で800点満点のマークシート方式の試験です。大学入学共通テストの結果は、大学入試センター試験と同様に、各大学が自由に扱うことができます。二次試験も、大学入試センター試験と同様に、各大学が独自に実施する試験です。
大学入学共通テストは、思考力や判断力を重視した出題内容に変更されました。例えば、英語のリスニングや外国語の筆記などが追加されたり、数学や理科などの問題が応用的になったりしました。また、2025年度からは、情報を新たな教科として加える予定です。
以上が、共通一次、二次試験、大学入試センター試験、大学入学共通テストという4つの試験の歴史や内容の概要です。これらの試験は、それぞれの時代の社会や教育のニーズに応えるように作られてきました。しかし、完璧な試験は存在しません。常に改善の余地があります。日本の大学入試は、これからも変化し続けるでしょう。