オンラインサロンの企画を立てていて最も悩むのは、名前を決めるとき、という運営者さんは少なくありません。
オンラインサロンの名前は一度決めてしまうと、後から変更することはとても難しいことも、その理由の一つでしょう。
また、印象を大きく左右するいわばオンラインサロンの「顔」ともいえるパーツでもあることから、やはりオンラインサロンの名前についての悩みは尽きないようです。
今回は、既に成功している有名サロンをいくつか例に挙げて、このテーマについて掘り下げていきます。
王道パターン1:主宰者の名前が付いているオンラインサロン
「西野亮廣エンタメ研究所」や、「鴨頭嘉人オンラインサロン」のように、主催者の名前をそのままオンラインサロンの名前に使用しているパターンは、大成功している有名オンラインサロンにも数多くあります。
特に、主催者が頻繁に壇上に登るセミナーを開催したり、毎日ショート動画でライブ配信をしたりすることが前提のオンラインサロンの場合、こうした名前の付け方とは相性が良いです。
サロンの見込み顧客のマインドセットが、【このサロンに入会した後、どれぐらい、主催者のコンテンツに触れられるだろうか?また、どれぐらい、主催者と近い接触ができるのだろうか】という位置にある場合、主催者の名前がそのまま付けられたオンラインサロンは非常に好印象を持って受け入れられるであろうことが予想されます。
例えサロンの主目的が主宰者のファンクラブではなく、勉強であったり、参加者個人個人のビジネスを成功させることであったとしても、見込み顧客の入会するときの心理状態が上記に近しいと思われれば、まずは入会してもらう為の雰囲気づくりとして、オンラインサロンの名前はパターン1を選ぶべきでしょう。
王道パターン2:内容を簡潔に表すキャッチーな単語
「PROGRESS」や、「Freelance Now」のように、オンラインサロンの目的や内容を、パッと見て誰もがわかる簡潔でキャッチーな単語で表現する言葉を名前に使用するパターンは、サロン名称だけでなく他のあらゆるヒット商品でも見受けられる、王道パターンです。
この名付け方の利点は、まず第一に見込み顧客のすそ野を大きく広げることができるところでしょう。
つまり、
・主宰者のサロン外のコンテンツの継続的なファン
・オンラインサロンの魅力を主宰サイドが訴えた、希求用コンテンツを見た人
だけではなく、
・サロンの名前に関することに興味があり、検索をしていて偶然サロンの存在を知った人
にも、アプローチをしている状態に自然になれるのです。
例えば「老後資金勉強会」や、「全国シンママ地方都市情報交流会」等、ストレートにオンラインサロンの内容を名前に使用したサロンは、見込み顧客の方から検索してオンラインサロン情報にたどり着いてもらえる可能性がぐんと高くなります。
王道パターン3:諸刃の禁じ手!だが、効果は抜群、内輪ウケ名称
「HIU」や「UR-U」がこのパターン。
一見すると、オンラインサロンの名前であるかどうかも全く分からない、耳慣れない単語が、超有名オンラインサロンの名前として選ばれている場合も意外に多くあります。
これらの単語は、初めて目にする人にとってはオンラインサロンの目的や内容どころか、その単語の意味すら解るはずはない、究極の内輪ウケ名称です。しかし、だからこそ、一度その意味を理解した見込み顧客にとっては、「新しい、自分の世界を手に入れた」実感を得ることができます。顧客にとっての特別な場所を意味する、プレミア感を纏った名前になり得る名付け方法なのです。
主宰者や運営サイドがアップロードしたコンテンツに何度も触れ、ひとたびその世界観にハマった状態となっている見込み顧客やサロン会員は、「他では通用しないが、自分は理解できるこの世界の言葉」を使って仲間と交流することに特別感を覚え、満足します。
高い顧客満足度を与えることができる一方で、相当の引力を持つ希求コンテンツをかなりの頻度で更新できる自信が無ければ打てない、名付け界の禁じ手ともいえるパターンでしょう。