オンラインサロンの運営は、始めることは比較的簡単ですが、続けることが難しいビジネスです。
特に集客面で、ライバルとの競争に勝って、人が集まって盛り上がるオンラインサロンと、人が減っていって閉鎖に追い込まれてしまうオンラインサロンがあります。
もちろん、主催者の知名度が高くて人気がある、あるいは多くのメンバーが結果を出している、あるいは集客で予算を掛けられるなどの要素があれば、オンラインサロンも人を集めやすいでしょう。
しかし、そうしたアドバンテージがなくても、後発で注目される可能性はあります。
そのためのヒントは、サロンの「世界観」が明確になっていることです。
では、オンラインサロンの「世界観」とは何なのでしょうか。
主催者がこの世界をどう見ているか?
たとえば、同じように「スピリチュアル系」とくくられるオンラインサロンでも、「宇宙」「エネルギー」などの巨大なものや目に見えないものから何かを説き起こすのか、それとも占いや神社仏閣など伝統や具体的な場所の裏付けがあるものなのかで、性質が変わります。
同じ「英会話系」のオンラインサロンでも、英語ネイティブ話者の外国人が楽しく教えるのか、それとも、TOEICや英検で凄い実績を出している日本人講師がスパルタ的に厳しく教えるのか、でも性格が大きく変わります。
また、プロフィール画像やサロンイメージ画像などに凝って、黄金やアクセサリーをあしらったイメージにするか、それとも森林や海など大自然を盛り込んだイメージにするのかでも、人々が受ける印象が大きく変わります。
このように、主催者の個性や価値観を前面に押し出し、それが世間でも求められていると、たとえライバルが多いジャンルのオンラインサロンでも唯一無二の存在になれる可能性があります。
世界観は、これからの時代に他と差を付けるための鍵
物語や音楽、絵画、映像などでも世界観という言葉が使われることが多いですが、ビジネスにおける「世界観」について簡潔に説明すれば、主催者の大切にしているものに人々が共感して集まってきている状態です。もちろん、オンラインサロンでも当てはまります。
オンラインサロンで主催者の大切にしている価値観が確立されていて、ハッキリと発信されていれば、それに似た価値観を持っている人が引き寄せられていくのです。その場合、「そのオンラインサロンには世界観がある」と評価されることが多くなります。
特に、ビジネスや語学、美容など、ノウハウを提供するオンラインサロンでは、提供する内容にほとんど差が生まれなくなっています。インターネットがこれだけ発達した高度情報化社会の宿命です。
提供する情報がどうしても似たり寄ったりな内容になる中で、明確な差を付けるため、これからのオンラインサロンで身につけておきたい心得が「世界観の確立と発信」なのです。