世界最大の動画SNSが広告収入や投げ銭方式のユーザー収益化を開始してから数年。
可愛らしい赤ちゃんやプレゼントを貰った子ども達のホームビデオや、珍しい自然現象を偶然とらえたビデオでほのぼのと盛り上がっていたのは幾年月。
今日では、様々な分野のプロフェッショナルが、あの手この手で高品質な動画番組を作成し、毎日視聴しきれないほどの量のコンテンツが私たちの前に提供されるようになりました。
しかし、いくら使いやすい動画SNSだとはいえ、ひとたび運営者視点で見れば収益化、会員管理を含めそこだけで運営していくことには誰もが早晩限界を感じるものです。
今回は、最初有名動画サイトである程度の固定ユーザーをつかんだ後、そこからオンラインサロンにスムーズに移行するにはどうすればよいか、を考察します。
有利な提案でも、使い慣れた物からの移行は簡単ではない
老舗動画SNSプラットフォームを活用し、毎日苦労して優良な動画コンテンツをアップロードし続けてやっと集まってくれたユーザー数。
自己所有型オンラインサロンに移行すれば、ユーザーが使用する現金額は変わらなくても、運営サイドに残る額は場合によっては例えでなく桁が違うほど増えてきます。
しかも、動画やライブチャットの利便性は変わらないどころか、老舗動画SNSプラットフォームにはない色々なツールを使ってもらうこともできるようになる為、ユーザーに損をさせてしまうわけでもない。
これが現実なのですから、できれば今すぐにでも自動的にすべての登録者をオンラインサロンに移行できないものか…等と夢見てしまう運営者は少なくないでしょう。
しかし、実際には一人一人にオンラインサロンの良さを訴えかけて、新しいアカウントを作成してもらうという手順を踏むことになります。
運営者が迷うポイントは、こうした新しい話を持ち掛けることで、せっかく付いてくれたユーザーが逆に離れてしまうのではないか…という部分にもあるでしょう。そして、本当に一部のユーザーはそうした行動を起こすこともあります。
できるだけ、ユーザー離れを少なくする勧誘方法はどのようなものでしょうか?
ストレートに?婉曲に?勧誘の正解はさて、どちら
人間は使い慣れた環境から別の場所に移ることを、思いがけないほど忌避する存在です。
どれだけ利便性が高く、楽しい場所であっても、人によっては10年以上使用し続けている老舗動画SNSから、新しくアカウントを作成してまでスムーズにオンラインサロンに移ってきてくれる人は、ガックリくるほど少ないのです。
しかし、それが人間の自然な心理から来るものだというなら、逆に人間心理を活用した方法を使いましょう。
まずは王道の「繰り返し利点説明法」。
毎回動画の最初と最後に、わかりやすくオンラインサロン移行時のユーザーサイドのメリットを同じ文体、口調でしつこいほど繰り返していく、テレホンショッピングなどで使われている手法です。
最初は聞き流していたユーザーも、それが当たり前になるほど耳慣れた時、ふとオンラインサロン入会へのリンクを踏む日が来ます。
その時目にするのは、毎日見聞きしているなじみのサイト名や、メリットを解説するキャッチフレーズ。こうなると、中を覗いてみたいという欲求に抵抗できる人の方が逆に少なくなります。
気長に、ストレートにがこの方法のポイントです。
次の方法は「婉曲表現法」です。
いわゆる“この続きはwebで!”方式です。
続きが気になるようなコンテンツを数回に一度作り、この続きはサロン会員は毎回見ることができてますよ…あっちはもっと盛り上がっていますよ…と、婉曲ですがオンラインサロンへの勧誘を行い続けます。
ストレートな言い方に用心してなびかない人向けに、こうしたやり方を並行して行うと良いでしょう。