オンラインサロンを立ち上げるとき、最も悩ましい問題のひとつが、「参加費を月額いくらにするか?」という問題です。形がない体験サービスなだけに、値付けが難しいです。
ただ、参加費を安くすれば良心的なのかといえば、そうとも限りません。この記事では、月3千円以上の月会費でも、喜んで参加してもらえる、高額オンラインサロンの構築方法についてご提案します。
主催者が参加者に何を提供できるか、明確にする
あなたがオンラインサロンの参加者として想定しているのは、どんな人ですか?
現状にどんな不満や不安を持っていて、どんな未来を望んでいるのかを想像します。できれば、年齢や性別、収入やライフスタイルまで仮定して、参加者像を想像すると、より具体的な望みが出てくるはずです。
このようにできるだけ細かく客層の実体をありありと想定することを「ペルソナ設定」といいます。
ペルソナを想像するのが難しければ、実際にサロンに興味を持っている実在の人物、知人でも構いません。
そうして、主催者として、そのペルソナに何を提供できるのか、なぜ提供できるのかを考えていきます。主催者の実績やプロフィールから、参加者へ提供できるとのアピール内容に、根拠や説得力を持たせなければなりません。場合によっては、プロフィールや肩書き、サロンの題名などを変更する必要があります。
こうしたペルソナ設定と、ペルソナに合わせたサロン設計について、頭をしぼって繰り返し考えれば考えるほど、ペルソナに近い人々の心に深く刺さるオンラインサロンができあがります。そこまで完成度が高まれば、月会費3,000円以上の高額サロンとして売り出しても、一定の参加者は確保できて、主催者の安定収入にも繋がります。
趣味や娯楽よりも、ビジネスと絡めるほうが有効
趣味や娯楽のオンラインサロンで、月3,000円以上の会費を設定することは、かなりハードルが高いです。その一方、ビジネス目的のオンラインサロンは、月会費を高額にしやすいです。
サロンに参加することによって、売上げが上がったり、ビジネス人脈や見込み客層が広がったりすれば、「3,000円で元が取れた」と満足してもらえる可能性が高いわけです。
要は、月会費を自分の事業に対する「投資」と捉えてもらえればいいのです。
その投資額を回収して、なお利益を生む見込みがあると感じさせれば、高額でも参加を決めてもらえるのです。また、ビジネス目的であればサロン会費を経費として計上することができるので、高額な会費に対する抵抗感も薄いのです。
もちろん、世の中には趣味や娯楽系(非ビジネス系)で、月額3千円や5千円でもたくさんの参加者を集めている成功サロンがあります。ただ、それはもともと主催者がそのジャンルで知る人ぞ知る人物であり、長い歳月をかけてファンとの関係性を深めてきた成果です。
一朝一夕にできるものではないので、よほど過去の実績や現在の実力・知名度に自信がある主催者でない限り、まずは月会費数百円~1,000円ぐらいから始めたほうがいいでしょう。