オンラインサロンは、定められた月会費さえ支払えば、基本的には自由に参加できます。申込みがあった時点で、参加の前に事前審査をするオンラインサロンもありますが、審査はせずに全員を受け入れても構いません。
しかし、有料で自由に参加できるせいで、主催者が望まない不都合なメンバーが紛れ込む場合があります。たとえば、同じジャンルですでに別のオンラインサロンを運営しているライバル運営者が、サロンメンバーとして参加している場合です。
こうした同業者の参加を放置していると、あなたの知らないところで他のメンバーへの勧誘活動が行われて、一部のメンバーがそのライバルサロンへ引き抜かれてしまうおそれがあります。
では、主催者としては、そのような事態に対してどう臨めばいいのでしょうか。
ルール(規約)で明確に禁止する
ひとつは、はっきりと「同業者お断り」の意思表示を行うことです。
規約の条文に書き込むだけでなく、オンラインサロンの申込みページに、目立つように書いておくと効果的です。
ライバルサロンの主催者の従業員や友人、家族が「スパイ」のようにして紛れ込む可能性もありますし、そもそも匿名で参加するサロンでは主催者を判別できませんので、完全に防ぐことはできません。
しかし、目立つように表示することで、緊張感をただよわせ、よからぬことを企む同業者を牽制(ためらわせる)ことができます。
この場合、同業者に限らず、ネットワークビジネスや自社営業なども含めて、勧誘目的での入会を一切禁止するのも、ひとつの方法です。
むしろ、協力関係を組もうと提案する
もし、話し合いが通用しそうな相手なら、お互いのサロンで共同オフ会やコラボイベントを提案してみると、前向きな発展が期待できます。
交渉や打ち合わせが得意な主催者なら、それぞれの良さを活かしながら、今までにない展開へと進めることができます。それぞれの参加メンバーの満足度が上がり、ひょっとすると、両方のサロンに参加する人も現れるかもしれません。検討してみてはいかがでしょうか。
あえて放置する
競合のサロン主催者が、あなたのメンバーを引き抜きに来たとしても、多くのメンバーがあなたのことを好きで、サロンに思い入れがあり、そのような勧誘に応じないという自信があれば、あえて放置するのもひとつの覚悟です。
すでに有料でオンラインサロンに参加しているならば、勧誘目的で参加しているよそのサロン主催者の存在を、快く思わないはずです。
それで、もし一部のメンバーが勧誘に応じたら、それは「ビジネス上の競争で負けた」にすぎません。「さらにサービスを強化しよう」と、潔く諦めて、残ったメンバーを大切にし、今後のサロンの成長に賭ける姿勢も重要だといえるでしょう。