オンラインサロンは、芸能人・経営者・ブロガーなど、様々な著名人が立ち上げて運営するようになりました。
直木賞作家の石田衣良さんも、オンラインサロンを立ち上げています。石田衣良さんは、ドラマ化もされた『池袋ウエストゲートパーク』で鮮烈にデビューし、2003年、『4TEEN (フォーティーン)』で、第129回直木三十五賞を受賞し、小説家として確固たる地位を築き、人気を集めています。
彼のオンラインサロンは立ち上げ当初、「石田衣良のパブリッシュサロン」と名乗り、出版全般について情報発信をしていましたが、2020年現在は「石田衣良と「裏」名著を味わう文学サロン[もっとも危ない読書会]」との名称で運営されています。どのような内容のオンラインサロンなのか、その魅力も含めてご紹介します。
オンラインサロン「もっとも危ない読書会」の内容
このオンラインサロンの特徴は、有名な作家が主催する「読書会」であることなのですが、たとえば『罪と罰』や『ハリー・ポッター』など、誰もが知っているような名作やベストセラーを読むものではありません。
石田衣良さんが、世間であまり知られていない古今東西の名作を「課題本」として選定して、みんなで感想などを語り合うことが、このオンラインサロンの魅力です。
世間の倫理観や道徳、常識に囚われない世界観を味わえることが、小説のようなフィクションの特徴です。誰もが、大なり小なり、今の世の中を取り巻いているルールから飛び越えたいと思っているのではないでしょうか。
いろいろと報われないとき、やぶれかぶれで、物に当たったり、誰かに攻撃したくなったりする人もいるでしょう。物語の中でしたら、それを空想上でも実現でき、ストレスも解消されることがあります。
現代社会の価値観では、タブーとされがちな色情や死、退廃などの価値観について、あえて肯定的に、賛美的に描いている作品を、石田衣良さん自身が見繕って、サロン参加メンバーは時間を掛けて熟読し、サロン内で感想や意見などを交換する場となります。
そのような考え方や価値観の交換によって、サロンメンバー一人ひとりの個性も浮き彫りになり、仲を深めるきっかけにもなるでしょう。
オンラインサロン「もっとも危ない読書会」会員種別について
月額10,000円(税別)の「リアル会員」(学生は半額)と、月額4,000円(税別)の「オンライン会員」があります。
リアル会員は、月に1回、石田衣良さんと実際に会って読書会に参加できる権利があります。それ以外はオンライン会員と同じ条件ですので、つまり、リアル会員とオンライン会員の、月会費の差額が読書会参加の価値だといえます。
有名作家と月1回、身近に交流できるオンラインサロンに参加すると、日常生活の張り合いも変わるかもしれません。また、自身で読書会のオンラインサロンを運営する参考にもなるでしょう。