オンラインサロンは、現在注目されているビジネスモデルである「サブスクリプション」そのものです。
サブスクリプションは、直訳すると「(雑誌などの)定期購読」を意味していて、それが転じて、一定の月額会費を取るあらゆるサービスを総称して、サブスクリプションと呼ばれるようになりました。
オンラインサロンのようなサブスクリプションは、参加者を満足させればさせるほど発展していくので、運営者にとっては、緊張感がありつつも刺激的なビジネスです。その理由について見ていきましょう。
最初にまとまった額を受け取る「売切りモデル」との違い
かつて、映画のビデオテープなどは1本1万円以上していましたが、それがどんどん低価格化され、ついには月1000円前後で「どれでも見放題」というサブスクリプションモデルが現代の主流になっています。
ビデオテープ時代は、その映画が「つまらない」という理由で返金されることがない代わりに、それほど多い本数は売れませんでした。セルビデオは、いわば「マニア向け」だったのです。
その一方で、どれでも見放題のサブスクリプションモデルは、月1000円前後の投資で、しかも初月無料の場合が多いので、参加するハードルが低く、いろんな人が会員になってくれます。
ただし、コンテンツのほとんどに見るべきものが無かったり、運営者が不誠実だったりすれば、すぐに解約されます。サブスクリプションは、コンテンツを充実させ、運営者との信頼関係を構築し、参加者を満足させるほど儲かるビジネスモデルなのです。
ですから、一般参加者にとって有利で民主的なビジネスモデルです。
オンラインサロンの運営者は最初、ほぼ全員が苦しい思いをする
その代わり、運営者にとってはかなりの緊張感と負担を強いられるビジネスモデルでもあります。
会員数が少なければ、ほとんど収入になりませんし、すぐに解約されてしまえば、なおさらです。
ですから、最初のうちは苦しいと思います。もともと根強いファンが付いていて、彼ら彼女らをオンラインサロンへ招待できるならともかく、そうでなければ「こんなに誠実に運営しているのに、どうしてこんなに収入がないんだろう」と落ち込み、モチベーションが下がる人が大半です。
なぜなら、オンラインサロンのようなサブスクリプションは、参加者のために、運営者の利益を後回しにするモデルだからです。
ただし、長期的な関係を築けば築くほど、オンラインサロンは豊かになり、運営者に経済的な安定収入がもたらされます。
最初が苦しいからこそ、だからこそ、オンラインサロンを軌道に乗せられる運営者は貴重で、上手くいけばライバルが少ない「ブルーオーシャン」へ飛び込めて、さらに運営が安定するのです。