NFTの一般への認知が急激に進むなど、仮想通貨にとって良い幕開けかと思われた2022年。
しかし、代表的な仮想通貨ビットコインが6月18日に過去にない急激な価格暴落を起こし、それに続いて、もともと2022年5月末から下落トレンドだったイーサリアムも、24時間で4%価格が下落するという暴落ともいえる価値の下落が起こり、仮想通貨業界全体が大きく揺れています。
このような状況は、オンラインサロンにどのような影響を与えるでしょうか。
今回の暴落はなぜ起きたのか
今回の仮想通貨の暴落には、大きく2つの原因があると考えられています。
一つは仮想通貨を活用した人気ゲーム「STEPN」が、5月下旬に大規模なユーザー制限をかけた事です。今回の規制は非常に大きなもので、なんと中国に拠点を置いているとアプリが判断したユーザーについては、実質ゲームへの参加自体ができなくなるというものでした。
これにより、仮想通貨マーケット全体について大きな期待がかけられていた中国ユーザーに対しての不安が急激に高まり、暴落の要因になりました。
二つ目はビットコインチャートがトリプルトップを形成してしまったことだと言われています。
トリプルトップとは月足チャートで短期間でのある程度の幅以上の規則的な上昇と下落を3連続で繰り返したときにできる形のことで、代表的な大暴落のサインとして有名なもの。
2022年4月から6月にかけてのビットコインのチャートには、このトリプルトップがあまりにも鮮やかに描かれています。これを読んだ投資家たちは、口々にビットコインの歴史的大暴落を予測したと言います。
そして、実際に18日にそれは起こってしまいました。
この2つの要因は誰が見ても明らかな下落原因ですが、その他にも、中国のコロナロックダウンによる不透明な経済の先行き。ロシアによるウクライナ侵攻。米国の急速なインフレ進行などを織り込んだ雇用状況の不安定化。こうした、様々な要因が、今回に限っては暗号資産のマーケットに全くプラスの要素になることが無く、全てが裏目に出てしまっているというのが現実のようなのです。
短期的な暴落では終わらない?
投資家たちの多くは、今回の価格の急激な下落は短期的なトレンドではないとみているようです。
その理由は今回の仮想通貨の価格暴落に対して、関連する主な企業群が見せている動きが挙げられています。
象徴的なのは、暗号資産を取り扱う中堅の有名企業が、次々に大規模なリストラを行ったことです。
2022年6月、なんと2000名以上もの暗号資産企業による解雇が行われたと言われています。
つまり、暗号資産を取り扱う企業自体が、この先の利益を見込めないと判断し、事業規模縮小に走っているとみることができます。
明るい要素も残されている
数々の暗いニュースが立て続けに起きている暗号市産業界ですが、明るいニュースもあります。
日本国内においては、暗号資産の税制を抜本的に改革させるためのweb3.0政策が政府中枢で検討されており、国会での審議にも今後、NFTや暗号資産という単語が多数顔を出していくことが予測されます。
また、メタバースの普及により、仮想通貨を「生活」上必要とする人たちの人数が増えてゆく可能性も残されています。
投機対象から、実際の生活に密着した「利用できる通貨」と進化できるか。
今、暗号資産はその過渡期にあるのではないでしょうか。
セキュリティや決算方法などにおいて、最先端のweb技術を求められるのがオンラインサロン。
運営、利用者双方の目線から、これからも暗号資産の行く末を注視してゆく必要がありますね。