オンラインサロンとは、カリスマ性のある著名人が運営している場合を除いて、ある特定のテーマに共感する人が集まるインターネット上の場です。そのテーマについて「もっと知りたい」「もっと語りたい」「もっと情報交換をしたい」という思いのある人が集まるのです。
ただ、ひとつのテーマの下に集まっただけのオンラインサロンは、どうしてもメンバーの結束が強くなりにくいです。たとえ入会数が多くても、微妙な雰囲気の違いを察知して、早い段階で退会するメンバーが後を絶たなければ、オンラインサロンの集客や収益基盤は不安定なままです。
もし、雰囲気に合わないメンバーが多く所属し続けると、主催者の意向に従わない派閥が生まれる可能性もあり、サロンの運営自体が難しくなるおそれがあります。
では、どのようにすれば、オンラインサロンのテーマだけでなく、全体の雰囲気や主催者の人柄にも合うメンバーが集まるようになるのでしょうか。その最もシンプルな方法をお伝えします。
主催者が積極的に情報発信をする
オンラインサロンの雰囲気ができるだけ統一されるよう、その雰囲気に共感できるメンバーが多く集まるようにするには、主催者が一定のスタンスやポジションを取って、積極的に情報発信をすることです。ブログでもSNSでも構いません。
大切なのは、主催者の個人的な意見や、独断・偏見なども構わず、定期的なペースで発信し続けることです。
同じ起業系オンラインサロンでも、「1年以内に月商1000万円を目指す」といった気合いの入ったタイプから、「誰にも指示されない自由な時間を大切にする」という、肩の力が抜けたタイプまで様々あります。
どちらの価値観も間違いではありませんが、違う価値観のオンラインサロンに間違って入ってしまった場合は、メンバーも主催者も不幸です。
客観的に間違いのない情報だけでなく、主催者の価値観や世界観、人柄や考え方などが伝わる発信を積極的に行えば、そのような新規メンバーのミスマッチが生じないようにできます。
できるだけ動画で発信する
オンラインサロンの主催者の人柄を伝えるには、動画によって、できれば主催者が画面に登場して直接話す形式にするのが最も効果的です。
動画には、表情や服装、身ぶり手ぶり、声のトーンや話の早さなど、膨大な情報量が含まれています。その雰囲気に直感的に惹かれる人はオンラインサロンに入りますし、違和感をおぼえる人は最初から近づきません。
共感できる相手を見抜く人間の直感は相当に正確ですので、これだけでもオンラインサロンにふさわしいメンバーを水際で「ふるい分け」することが可能なのです。このふるい分けが機能すると、オンラインサロンの運営も少しずつ楽になっていきます。