オンラインサロンのビジネスモデルはシンプルです。
月額課金で、会員から毎月定額の収入が入ってきますので、主催者の月収は、(客単価)×(客数)で算出することができます(ここから大手のオンラインサロンプラットフォームを利用すると、20%前後の手数料が引かれます)。
つまり、オンラインサロン主催者の収入を上げるには、客数を増やすか、客単価を上げるか…… シンプルにこの2択となりそうなところです。
では、これらの基本を前提として、オンラインサロンで例えば、月100万円以上稼ぐには、どうすればいいのでしょうか。
複数のコースを用意する
客数と客単価の、どちらを向上させるのが有効かといえば、それは断然、客単価を上げるほうが主催者にとっては簡単です。
オンラインサロンの主催者が、客数をコントロールすることは非常に難しいです。同じLPを使っているのに、ある月は数十人単位で入っても、次の月は減少してしまったということもありえます。
サロンに入るかどうか、あるいはサロンを退会するかどうか、最後は個々のメンバーの「感情」が問題になりますので、他人である主催者が介入するにも限界があるのです。
たとえば、価格帯で3つのコースを用意するのもひとつです。
- オンライン会員(月額3,000円)
- リアルイベント会員(月額5,000円)※オンライン参加権あり
- ミニコンサル会員(月額9,000円)※オンライン+イベント参加権あり
心理学用語で通称「松竹梅理論」というものがあります。1つの価格帯のみだと「入るか入らないか」の2択ですが、3つの選択肢を提示されると、人は松竹梅の「竹」、つまり中間の価格帯をつい選んでしまいやすい性質があることがわかっています。
つまり、コースを増やすことで「ゼロか1か」の二者択一ではなく、「入るとすれば、どのコースにするか」という悩みになるので、主催者側にとって有利な条件を提示できるのです。
ただ、よほど卓越した集客力を持っていない限り、「松竹梅」だけでは、月100万円という目標に遠く及ばない感じる主催者も多いはずです。
オンラインサロン会員を相手に「アップセル」を行う。
アップセルとは、オンラインサロンのメンバーに対して、月額会費よりも高額で、はるかに充実したサービス(バックエンド)を数万円~数百万円単位で販売することです。
オンラインサロンのメンバーにバックエンドを売ることができれば、その合わせ技で月100万円の目標を超えることも現実的に見えてきます。
ただし、アップセルを重視するあまり、オンラインサロンのコンテンツが空っぽであってはなりません。毎月の会費の額に見合った情報は、主催者の責任で手を抜かずに提供し続けなければなりません。
そうした日々の地道な努力を前提としての、アップセルであり、バックエンド販売なのです。