オンラインサロンに参加する動機として、「知り合いを増やしたい」「人脈を広げたい」といった動機が、ひとつの定番になっています。
では、オンラインサロンを利用して、人脈を広げることは本当に可能なのでしょうか。あるいは、少しでもメンバーと仲良くなって、場の空気に溶け込むには、どのようなコツがあるのでしょう。
基本的には、「異業種交流会」とそれほど変わらない
あなたは、異業種交流会や数十人規模で集まるパーティに参加したことはありますか?
一度にたくさんの人に会えますが、その場で意気投合するのは、1人か2人いればいいほう…… という方も多いのではないでしょうか。
オンラインサロンも、基本的には同じです。いきなりメンバーと仲良くなれるなんてありえません。まして、基本的には文字や写真だけの交流ですので、それほど深い話ができるわけでもありません。
ただ、異業種交流会よりもオンラインサロンのほうが、人脈を作れる可能性が高いのは、メンバーとの接触回数です。
異業種交流会は、参加するたびに3,000円以上の費用がかかるのが一般的で、本気で人脈をつくろうとすると、それなりのコストを要します。しかし、オンラインサロンでは月額固定でメンバーの書き込みなどを読み放題、コメントし放題なのです。
「ザイオンス効果」(単純接触効果)という心理学用語を聞いたことがある人もいるでしょう。初対面での好感度が同じ程度なら、会う回数を重ねれば重ねるほど好意が上がっていくという法則です。
ですから、月額固定で、いつ、どこにいてもメンバーと何度でも交流できるオンラインサロンは、お互いの関係性を深めるのに最適な、時代の最先端を行く人脈ツールなのです。
しかし、オンラインサロンの向こう側にいるのは生身の人間ですので、心理的な距離感の取り方を間違えてはいけません。信頼関係がほとんどできていないうちに、なれなれしく接すると、途端にあなたは他のメンバーから距離を置かれて、たちまちサロン内での居心地が悪くなるおそれがあるからです。
最初は、決められた場所で自己紹介の書き込みを済ませてから、コメントなどは一切つけず、過去の書き込みを一通り読んでまわりましょう。場の雰囲気を少しでも掴み、理解しようとする努力が重要です。
また、不特定多数の人々がごった返すパーティとは違って、オンラインサロン内のメンバーには「目標が同じ」「主催者に好感を持つ」などの共通点があります。コミュニケーションを始めるなら、主催者や将来の目標の話題から入るとスムーズに進みやすいです。
主催者と仲良くなれるのか?
オンラインサロンの主催者と仲良くなれるかどうかは、そのサロンの姿勢や、主催者自身のキャラクターにもよります。
主催者が芸能人・有名人だからといって、ミーハー気分を前面に出して、無理に近づこうとすれば、その瞬間からサロン内での「迫害」を受けてもおかしくありません。
サロン内での活動を通じて、信頼を地道に積み上げていくことしか、知名度や影響力の高い主催者に近づく可能性は高まりません。主催者と比較して「器の大きさ」があまりにも違えば、不用意に声をかけること自体が失礼にも当たります・
まして、異業種交流会のように、「人脈豊富な主催者と仲良くなれば、仕事に繋がるかも」という下心を見せてしまうと、多くの主催者には感づかれてしまいます。まずは心置きない、対等な友人としての付き合いを目指しましょう。