オンラインサロンを事業として運営する場合、まずはサロンをオープンする前に様々な事を決めていかなくてはなりません。その重要な一つが月会費の価格です。
小売業などに比べると月々で原価や固定経費がそこまではっきり出せるものでもない場合が多いオンラインサロン。かなりの割合で、皆さん月会費の設定には悩まれているようです。
そこで今回は実際にオンラインサロンを開設し、運営した経験を持つ方の月会費に関する「失敗談」を元に、オンラインサロンの適切な月会費はどうやって決めればよいのか?についてみていきましょう。
自分ではむしろこれでも高額かと思っていた!しかし…
神奈川県の海沿い、素晴らしく景色が美しい高台の土地に代々引き継がれている住まいを持つTさん。
曾祖父の世代までは製紙・印刷関連の工場兼自宅だった場所は、大型バイクの整備工場と販売代理店となり、Tさんに引き継がれています。
バブル時代有名映画のロケ地としても使われたこともあるという見晴らしの良い自宅の敷地内をベースに、こちらもバイクの知識豊富なロサンゼルス在住のいとこ夫婦とも協力し、1年前にモーターサイクル趣味関連のオンラインサロンを立ち上げ、運営することにしました。
もともとyahoo!オークションやメルカリ、ジモティ等を駆使し部品やドレスパーツ、改造、塗装技術の販売を行っていたのですが、そうしたオンラインを通じた顧客とのコミュニケーションも早や10年近くになることから、顧客の個人情報保護の観点もあり、オープンな場ではなくオンラインサロンが良いのではないかと、サイバー空間での支店を一つ持つつもりで思い切って開設したそうです。
月会費は税込みで880円。
ーなぜ、この価格に設定したのですか?
「最初に費用をかけて自分のオンラインサロンを持ったので、一応、設備投資としての考え方もあり、内容にも自信があったので…」
ーということはご自身ではけして安いとは考えていなかった。
「はい。正直、かなりのお得意さんでも有料オンラインサロンまでは入会してくれないだろうな…という思いがありました。ですから、サロン会員さんしか買えない商品や塗装のサービスがあるとか、そういうことはYouTubeの動画でも結構開設2か月くらい前からアピールしていたんですよね」
ー結果、どうでしたか?
「うーん(苦笑)。正直、インスタグラムなどの他メディアで美しい自撮りをアップしたりしているバイクオーナーの若い女性会員がうちのサロンユーザーであることをオープンSNSで公開すると、その人目当てでバイクとは関係ない男性が入会してきたりなどの…まぁ、弊害というと失礼ではあるんですが、正直会員の管理が大変になってしまったところはありました」
ー安くしすぎたのもいかがなものかということですか。
「そうですね。うちのお客さんの生活レベルに合わせた価格設定という事であれば、もう少し高い値段でよかったのかもとは感じています」
オンラインサロンの価格設定はユーザー層の見極めも大事!
Tさんのように、「かかった費用」と「内容」でこれでいいか!と決めてみたものの、後から「サロン会員ターゲットの生活水準」という見落としが発見された、というような類似のケースもリサーチされています。
自分一人では、なかなか持てない俯瞰的視点。
サロンの開設をお考えなら、オンラインサロン制作専門業者に是非一度ご相談してみることをお勧め致します。