2020年に世界を襲った感染症禍により、「世界の工場」中国のサプライチェーンマーケットが非常に不安定になるなど、需要と供給のバランスが崩れ、世界的に物価高の要素が出現。
その状況下で、2022年ロシアによるウクライナ軍事攻撃が開始され、ロシアに対して経済制裁を行う為、エネルギーなどロシアからの輸出品に対して制裁が加えられ、更に物品の価格上昇が世界的に起きています。
オンラインサロン運営への影響はあるのでしょうか?
ロシアによるウクライナ侵攻が世界同時物価高に与えた影響
世界の石油の約11%はロシアで生産されています。この量は世界第3位のシェアです。ロシアはまた、EUの天然ガスの実に40%、石油では、27%を供給している国でもあります。
しかし、この痛みと引き換えにしてでも、世界は今ロシアへの経済制裁を加えなければならないという決断を下しました。
こうした経済制裁の効果は、残念ながらすぐには現れません。ロシアが音を上げるまでやり続けなければ、意味が無いからです。となると、かなりの時間がかかり、西側諸国の制裁は1年を超える可能性があると読まれています。
その間、世界中が原料コストの上昇に耐えなければなりません。
ロシアの輸出品はこれだけではありません。
ニッケル生産でも、ロシアは世界4位のシェアを持っています。半導体生産に欠かせないパラジウムもロシアが主要生産国。ですから今後、鉱物価格の値上がりや品不足、半導体等の生産停滞も心配されています。
また、食料品価格にも大きな影響が予想されます。日本は直接の輸入はほとんどないというものの、小麦の世界最大の輸出国はロシアで、加工品などの価格には当然、大きな影響が出てきます。
価格の優等生と言われてきた外国産乾燥スパゲティなども、今後は激安価格で手に入るかどうかわからなくなってきました。
オンラインサロン運営者としての対応はどうするのがベスト?
さて、このような深刻な要素をいくつも抱えている世界経済ですが、オンラインサロンの運営にはどのような影響が考えられるでしょうか。
このような状況に小売業が打つべき手として経済の専門家が口をそろえているのは、「家賃、光熱費などの運営コストを最小限に抑えること」。
つまり、今は実はECビジネスにはチャンスの時期と言えるのです。
小売業の運営コストを抑え、物品の魅力を直接アピールし、注文販売も可能なオンラインサロン。
これほど今の世界的経済危機にフィットした形態はないと言える程です。
また、こういう時期には将来の不安感から、広告には今まで以上に安心感や安定感が求められると言われています。
共感を呼ぶイメージや、やさしさ、安心をアピールするコンテンツを増やしていくと良いでしょう。