自分のオンラインサロンには、なかなか人が集まらない。だけれども、著名人のオンラインサロン、あるいは同じジャンルのライバルサロンには大勢のメンバーが参加登録して賑わってるのを見て、羨ましく思ったり焦りの気持ちを抱いたりすることはありませんか?
たとえ著名人のオンラインサロンでも、知名度だけで人を集めているわけではありません。有名人が運営していても、なかなかメンバーが増えずに閉鎖されてしまったサロンも決して少なくありません。
同ジャンルのオンラインサロンも、あなたにはない特別なルートや人脈でメンバーを集めている場合もあるかもしれません。
しかし、オンラインサロンはメンバーと長期的な関係を築けなければ大した収益にはなりません。多くのメンバーが継続しているということは、そのオンラインサロンには、あなたのサロンにない意義や魅力があるのでしょう。
うまくいくオンラインサロンは、最初から緻密に全体像が設計されていることが多いです。
では、どのように設計すればいいのか、著名人のオンラインサロンの例から学ぶことにします。
オンラインサロンの「コンセプト」「世界観」
たとえば、「西野亮廣エンタメ研究所」は、クラウドファンディングを中心にして、実業家・芸術家としてのキングコング西野亮廣さんを応援していくことを明確なコンセプトとして打ち出しています。
「えんとつ町のプペル」のイラストで独自の世界観を発信していますし、ファンタジーを描きながらも現実のビジネスと格闘している西野さんの姿に共鳴し、自分にできる範囲でサポートしたいという気持ちが芽生えている人が参加しています。
メンバーは、月会費を払ってまで、西野さんが立ち上げた様々なプロジェクトを手伝う権利を得るような感覚で、ボランティア以上の存在です。プロジェクトに参加してひとつのものを創り上げるコミットメントや思い入れはおおむね強いです。「エンタメ研究所」の月会費収入が、また新たなプロジェクトの原資になります。
その一方で、特定の専門性を持つメンバーがプロジェクトに関わる場合、プロとしての報酬も保証されています。
また、「西野亮廣エンタメ研究所」のメンバーの中で実店舗を経営している人がいれば、その場所をサロン内で公表し、全国のメンバーに利用するよう呼びかけています。
オンラインサロン外への動線
「西野亮廣エンタメ研究所」では、独自に立ち上げられたスナック「キャンディ」が全国にあり、そこでの飲み会・パーティが一種のオフ会になっています。それでメンバー同士が顔を合わせて交流し、親交を深めるきっかけになっています。また、年末には「天才万博」というイベントも開催され、エンタメ研究所のメンバーを中心に盛り上がりを見せています。
「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」には、経営者・ビジネスオーナーを中心にしたメンバーが集まっていますが、HIUのほかにも、堀江さんのライフワークである宇宙開発事業や、飲食店事業の「WAGYUMAFIA」などがあり、オンラインサロンの外への動線ができています。
皆さんも、活動の可能性をオンラインサロンのみに限定せず、オフラインの何かに繋げる創意工夫を始めてみてはいかがでしょうか。