日本のテレビ番組やネットニュースでは、驚く事にかなり大手の配信元からの発信であっても、未だにメタバース/VR/AR、この3つの言葉の意味が混同されたまま報道されている事があります。
大手の配信元で得た情報ですから信頼性が高く、このような記事を一度目にしてしまうと、その後長期間にわたって誤解し続けたまま過ごしてしまう…という方が増えてしまいます。困った現象ですね。
今回の記事は、混同しやすいこの3つを同時に取り上げることで、読んでいただいた皆さんが2度と混同することなくお過ごし頂けるように工夫して作成してみました。
どうぞ最後までお読み頂き、お役立て下さい。
【メタバース】とは
メタバースという単語が示す内容は簡潔に説明すれば、
“インターネットを使用して構築し運用されている仮想世界”
のことです。
つまり、3Dデザイン技術等を使用して構築した仮想空間をインターネット上にアップロードし、管理運用することによって多数の人々が参加体験できる仮想世界として機能させている状態のことを、メタバースと呼ぶわけです。
ここで注意したいのは、
メタバースにおいて、後の項目で述べるVRやARの技術が使用されていない事も多々ある
という点です。
VRやARと、メタバースという単語は、ニアイコールですらなく、全く異なる物を指す単語なのです。
【VR】とは
VRとは、3Dデザイン技術とVRゴーグル等を活用し、バーチャルな空間が仮想現実として体験できる状態になっている事を指します。
VRは、メタバースを楽しむ以外にも、ゲームを楽しんだり、映画を楽しんだり、また、設備内の説明動画に使われたりと多種多様な活用法が既に実用化している技術です。
決してメタバース=VRのような限定された枠に収まる言葉では無いところに着目すべきです。
【AR】とは
ARとは、現実世界のデジタル映像と3Dモデリング技術等で描かれたバーチャルな空間とを重ね合わせて出力することで、仮想現実と現実空間のレイヤーがかかった視覚世界を体験できる状態にしているものです。
有名な物では、実際の道路をARアプリを通して見ながら出現するキャラクターをゲットする「ポケモンウォーク」等があります。
より軽量で、高機能のウェアラブルAR眼鏡等の開発が進めば、このAR技術を使用したメタバースも将来的には現れる可能性も十分にあります。