ガス代などのコストをかけて、せっかく貴方所有のNFTを作成したとしても、ただ所有しているだけでは「非代替性トークン」としての意味しか無いものに過ぎない事は、皆さんご存じの通りです。
マーケットで売買したり、メタバースのアイコニックな場所に展示して世界中の人に見てもらったり…
自分が作った、デジタル空間での唯一無二の物体であるNFTを色々な方法で活用することはオーナーにとって代えがたい喜びであり、また、それをして初めてNFTに資産価値が生まれます。
NFTのマーケットとして最も有名なのはOpenSeaですが、インターフェイスはごくシンプルなもの。こちらにただ陳列しているだけでは、バイヤーへのアピール力に欠けます。
ですから、上に挙げたメタバースでの展示など、様々な方法でNFTの持つストーリーのアプローチが行われることになるのですが、その一つとして非常に有力なのが
オンラインサロン×NFTという手法です。
今回は個人情報を特定できないよう一部改変した形で、オンラインサロン×NFTの実際の活用例をご紹介したいと思います。
【NFT×オンラインサロン 日本酒メーカー A社様のご活用例】
東北で明治時代から続く家族経営の日本酒メーカーA社様
日本酒好きには超有名な「灘ほまれ」と「白いずみ」の2ブランドを中心に、高額~安価まで安定した出荷を続けていました。
90年代後半会社を引き継いだ新社長は
ゆるキャラ「なーだくん・いずみん」
萌えイラスト「庵谷 穂波」
等を外部アーティストに委託して広報に使用。
萌えイラストラベルの日本酒等で、2000年代にはインターネットでもたびたび話題になる新進気鋭の酒造メーカーへと発展させました。
2010年代 庵谷 穂波はvチューバーデビュー。
日本酒飲み、つまみ調理、周囲の名所巡りや他の東北vチューバーとのコラボなどでYouTube登録者数は10万超え。
そんな中、次の展開として新社長が選んだのが
NFT×オンラインサロン
でした。
完全所有型オンラインサロンを開設。オープンなコンテンツ部分は、普通の会社のホームページとして使用して、以下のコンテンツをオンラインサロン会員(無料会員)限定としました。
① YouTubeのライブ配信等人気があるコンテンツを、完全所有型オンラインサロンでの動画配信に切り替え。
② Tシャツ等の日本酒以外のグッズ販売
③ 月1回の非売品のプレゼント企画(萌えイラストラベルの日本酒味の飴 等)
するとオンラインサロンが盛り上がった為
NFTで会員権を販売し、NFT会員権所有ユーザー限定のコンテンツを開始しました。
【NFT会員権所有ユーザー限定のコンテンツ】 とは
① 社長の1日1回ライブ配信(家飲み、出張先町歩きレポート、ビジネス・時事ネタトーク等)
② 新製品の優先予約
③ NFT Giveaway(萌えキャラクターやゆるキャラのNFT、商品のラベルをデザインしたNFT、明治時代からの建造物も残る社屋敷地内の趣のプロ撮影動画のNFT等 不定期に)
④ NFT会員権所有者のみが申し込めるA社醸造所訪問、試飲付きの東北ツアー旅行をオンラインサロン内で販売
というものです。
こうした活用法の他に、
NFT会員権によるオンラインサロンの入室が出来るメリットは、会員権を譲与できるという点にもあります。
例として
日本酒大好きOLさんがNFT会員権を買ってコンテンツを楽しんでいたが、そろそろ妊娠・出産でお酒を控えようかな…➡他の人にOpenSeaで譲れる
このような自由がきく事が、NFTを活用したオンラインサロンの利点の大きな一つだと言えるでしょう。