オンラインサロンを運営する主催者には、おもに「コミュニティを運営して、みんなの活動を応援する」ことを重視する人と、「自分の活動を応援してくれるコミュニティをつくる」ことを重んじる人がいます。
もちろん、両方の目的がある主催者がほとんどでしょうが、最初のうちは「みんなを応援する」ことを頑張っていた主催者が、ふとしたきっかけで「自分の活動が応援される」充実感に目覚めることもあります。
しかし、みんなに応援してほしい活動があるのに、ほとんどの人が遠巻きに見ていてサポートしてもらえないと、孤独を感じて寂しいものですね。ひとりでも多くのメンバーに応援してもらうため、オンラインサロンの主催者はどのような点を心がけるべきなのでしょうか。
ちょっとだけ無謀な新しいことにチャレンジする
あなたが今までに達成した経験のある活動は、なかなか熱っぽく応援してもらいにくいです。なぜなら「自分が応援しなくても大丈夫じゃないか」と思わせてしまうからです。
そこで、多くのメンバーに応援してもらうためには、主催者がちょっとだけ「背伸び」をする勇気を絞り出す姿勢が大切です。達成できるかどうか先行きが読めない、ギリギリのチャレンジに臨むと、身近な人々から応援してもらいやすいのです。
たとえば、「5冊目の著書の出版を応援してください」と呼びかけるよりも、「生まれて初めての出版デビューを応援してください」と打ち出したほうが、メンバーは応援しがいがあるものです。
もちろん、新しいチャレンジなら何でも応援してもらえるものではありません。サロンの目的・テーマに沿ったチャレンジでなければ、大半のメンバーから冷めた目で見られてしまうでしょう。
チャレンジに「物語」と「変化」があれば、なお効果的
主催者のチャレンジに、首尾一貫した「物語」があると、メンバーは応援する行為に高い価値を感じ取ることができます。
「このチャレンジによって、こういう世の中を実現させたい」「こういう人々の明るい未来に貢献したい」といった主催者の明確なビジョンがあり、そのビジョンを達成する手段として新しいチャレンジをするなら、周りの人々は理解しやすく、応援の輪も広がっていくでしょう。
また、そのチャレンジにおいて、時間の経過とともに、主催者やそれを取り巻く環境で「変化」が感じられると、メンバーは応援している実感を得られて、熱気や満足感にも繋がります。
たとえば、ダイエットや筋トレのチャレンジが人気なのは、チャレンジの前後で比べたとき、変化が目に見えてわかりやすいからです。