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こんなオンラインサロンも「あり」? 新聞でも採り上げられた完全審査制の「クズサロン」とは?

法人向けオンラインサロン制作なら

オンラインサロンでは、共通の趣味や特技、偏愛しているものなどについて語り合ったり、実際に体験したりする場でもあり、資格や受験、新規事業など共通の目標などを達成するために、切磋琢磨して共に成長していこうとする場でもあります。

しかし、価値観は多様であることが公的に認められる時代ともなりました。あえて「意識低い系」を自称し、「ダメ人間のダメ人間によるダメ人間のためのクズ集団」というコンセプトを打ち出して自嘲するオンラインサロンも注目を集めています。

その名がズバリ「クズサロン」です。

このような企画が成り立つこと自体、オンラインサロンというビジネスモデルの自由度と可能性を象徴しています。

クズのサロンでありながら、月額980円を支払えるだけの経済的余裕はある人々が集まっているという不思議な空間は、どのようにして生まれ、どのような活動が行われているのでしょうか。
(※写真はイメージで、クズサロンのメンバーとは関係ありません)

リストラされたのを誤魔化す元サラリーマン

新聞にも採り上げられた実績

日経MJ(日経流通新聞)2018年10月22日付の紙面上でも紹介された実績がある「クズサロン」は、新しい価値観を求める人々の居場所としてまじめに機能しています。

ほとんどのオンラインサロンは、「役に立つコンテンツやコミュニケーション」を提供しなければ、会員が集まらず、収益性にも繋がらないというビジネス上のプレッシャーに苛まれ、真剣にマーケティング施策を実施しています。

しかし、「クズサロン」にマーケティング理論が存在するようには思えません。しかし、合理主義で凝り固まった現代社会にできた間隙を突いているともいえます。

「意味のある会話やコミュニケーションをしなければ、世間に受け入れられない」という世の中の雰囲気に今にも押しつぶされそうで、日常に疲れてしまった人の駆け込み寺のような存在感を放っているのです。

唯一無二のオンラインサロンが、一部の人々からの強い共感を得られれば、そこにはマーケティング不要の「ブルーオーシャン」が立ち現れます。

寝正月のイメージ

多様性の時代のシンボルのようなサロン

たとえば、普段は会社員として、決められたことを淡々とこなす日々に鬱々として、「クズサロン」で本来のダメでどうしようもない自分をさらけ出す人もいます。どんなに際だった個性でも、日常生活では許されない自己開示も、「クズサロン」なら温かく受け止めてもらえる独特の雰囲気があります。

ただ、「クズサロン」は誰でも入れるわけではなく、本当にクズとして受け入れるべきかどうか、厳しい入会審査が実施されます。本物のクズのみが入会を許される聖域ですので、冷やかしは遠慮しなければなりません。

主催者のかたくられんさんは、様々な事業を展開する連続起業家として活動するなど、まともな面もありつつ、「クズサロン」のような、現代社会に行きづらさを感じるメンバーの居場所も提供しているのです。

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