オンラインサロンを運営していて、新規メンバーの加入数が伸び悩んだり、加入よりも解除するメンバーが多かったりして、先行きに悩んでいる主催者も少なくないようです。
そのような状況を打開し、サロンに興味を持ってもらうきっかけとして有効なのが、インターネット上でのライブ配信(生配信)です。
不特定多数の視聴者と、リアルタイムに意思疎通を交わすことができるため、信頼感や親密度を一気に引き上げることができるのです。文字や写真の投稿などよりも、表情や声質、立ち振る舞いなどから、サロン主催者の人柄などが直接に伝わりやすくなるのです。
この記事では、ライブ配信に特化した主要プラットフォームのひとつである「ツイキャス」について解説しています。
ツイキャスによるライブ配信の特徴
ツイキャス(Twitcasting)は、モイ株式会社が運営する、ライブ動画配信に特化したプラットフォームです。
かつて、若者文化の受け皿だったものの、知名度が上がるにつれて徐々に中高年齢層も取り込み始めたYouTubeに代わって、ツイキャスが若者文化の中心的な発信源のひとつとして確立しています。
しばしば誤解されがちですが、ツイキャスは、ツイッター(Twitter)との直接の関連性はありません。しかし、ツイッター投稿との連携機能があります。
Facebookの友達数や、YouTubeチャンネル登録数が少なくても、ツイッターのフォロワー数が多いサロン主催者は、最初にツイキャスからライブ配信を始めるのが得策でしょう。
ライブが幸運にも人気を集めて、参加者が多くなりすぎたなら、参加費を徴収する「プレミア配信」を行うことで、ライブ配信から直接収入を得ることも可能です。
ツイキャスによるライブ配信の注意点
ツイキャスは、かつてのYouTubeの位置づけに近く、大学生や中高生など若者の利用が大半です。
つまり、ビジネス目的の発信がほとんどなく、趣味性の高いライブ配信が主流であることに注意しなければなりません。
学生はもちろん、経済的な余裕がないことがほとんどですので、オンラインサロンの見込み客を探すのは難しいですが、プライベートの趣味(アニメやスポーツなど)や、若者の悩み(恋愛や就職など)に寄り添うオンラインサロンであれば、相性が合う可能性があります。
また、YouTubeのビジネス利用が多くなり、ライバルが増えている分、いちはやくツイキャスでビジネス上の発信をする作戦も有効かもしれません。
すでに膨大な数の動画で溢れているYouTube上では目立てなくても、ツイキャスの中では独占的な立ち位置を獲得し、先行者利益を得ることも期待できます。
ただし、ツイキャスからのサロン集客がしばらくの間、うまくいかなくても、数か月から1年ぐらいは粘り強く継続する覚悟が求められます。