オンラインサロンに限らず、ビジネスの集客目的、あるいは企業の商品・サービスや、発信者自身のファンを増やすために、動画ライブ配信(生配信)を積極的に活用する起業家・副業家が増えています。
参加者とリアルタイムで質疑応答ができることで、発信者の人柄がダイレクトに伝わり、短期間で信頼性も増すメリットがあります。
もし、不用意に自分を誇示したり、嘘をついたりズルいことを企んだりしていると、発言や振る舞いですぐに見抜かれてしまうリスクはありますが、誠実にオンラインサロンを運営している主催者であれば、ライブ配信を続けることにより、得られるメリットのほうが遥かに上回るはずです。
YouTubeやFacebookなど、ライブ配信が可能なメジャーな外資系SNSはありますが、発信者が多すぎて他と埋もれてしまうおそれもあります。
かといって、マイナーすぎて参加者がほとんど集まらないプラットフォームでは、手間暇をかけて配信する意味が薄れます。
この記事では、日本発の動画配信プラットフォームとして、SHOWROOMをご紹介し、その基礎知識や注意点などを併せてお伝えします。
SHOWROOMによるライブ配信の基礎知識
SHOWROOMは、青年実業家の前田裕二さんが中心となった立ち上げたライブ配信プラットフォームです。
前田さんのことは、ベストセラーとなった『メモの魔力』『人生の勝算』などのビジネス書の著者として、その存在を知っている人も少なくないでしょう。
日本企業によるプラットフォームなので、日本人の参加者がほとんどであり、利用方法の説明でわかりにくい部分も少ないはずです。
コンサートの舞台を模した配信画面で、仮想空間上で芸能人のような気分も味わえます。
SHOWROOMには、配信者に対する投げ銭で応援する「ギフト」機能があります。YouTubeライブのスーパーチャットに似ていますが、SHOWROOMのギフトは、花束や小判、ぬいぐるみなど、様々な形をしているため、見た目にも楽しいです。
また、ギフトをたくさん受け取った配信者は、SHOWROOM内でのランキングも上昇するため、ギフトを贈ることは、スーパーチャットよりも「応援」の意味合いが強いです。
SHOWROOMによるライブ配信の注意点
SHOWROOMでは、何らかのテーマやコンセプトで話をするというよりも、配信者自身の全人格をまるごと楽しんでもらう「雑談」形式のほうがウケがいい傾向があります。
よって、サロン集客のようなビジネス活用目的では使いづらいおそれがあります。
ただし、仮にそのオンラインサロンが、テーマ性よりも「主催者の魅力そのものに人々が集まるっている」性格のものなら、SHOWROOMで主催者がライブ配信を行うのは非常に相性がいいです。
まずは、自分の人柄を大勢の人に知ってもらい、時間をかけてサロンへの集客導線をつくりましょう。
また、SHOWROOMは、初回配信を特別に優遇し、いきなり視聴者が大勢集まるシステムとなっています。よって、2回目・3回目と回数を重ねるにつれて、視聴者が減ったとしても当たり前なので、気分をやたらと落ちこませないように注意しましょう。
裏を返せば、初回配信でなるべく大勢の人に「面白い」「楽しい」と思ってもらい、早めに多くの心を掴むことが、SHOWROOM成功の鍵となります。