オンラインサロンの集客の悩みを打開する有効な解決策として、インターネット上でのライブ配信(生配信)が注目されています。
新型コロナウイルス問題で、外出自粛が要請されて以来、リアルイベントが困難になったことから、オンラインで空間的な距離を問題なく埋められるライブ配信の重要性が増しているのです。
ライブ配信のプラットフォームとして、YouTubeやFacebookなどの外資系SNSが多く使われていますが、ただ、これらのプラットフォームよりも約10年も先行して、ライブ配信の空間を一般公開している国内企業があります。
この記事では、2007年からライブ配信プラットフォームを提供してきたニコニコ生放送(ニコ生)についてご紹介し、その特徴や注意点について解説しています。
ニコニコ生放送でのライブ配信の特徴
ニコニコ生放送は、インターネット黎明期から携帯電話の着信メロディ事業や、ニコニコ動画などで存在感を増していたドワンゴが提供しているライブ配信プラットフォームです。
スマートフォンや光回線、SNSが国内で普及してもいない、2007年の段階から事業開始した、ライブ配信の先駆け的な存在です。
その特徴は、ライブ配信画面にコメントが直接映し出され、右から左へ流れていく機能です。時には配信者(生主)自身よりも、コメント参加者のほうが存在感を増しているケースもあります。
ニコニコ生放送でのライブ配信の注意点
ニコニコ生放送でのライブ配信は、コメント欄で荒らされやすいという特徴があります。コメントの匿名性が高い上に、画面上に白字でコメントが表示される仕様が標準となっているためです。
歴史が長いぶん、ニコ生には独自の文化が形成されています。よって、ニコニコ動画などドワンゴのプラットフォーム上で既に知名度を獲得している方でない限り、ライブ配信の初心者は避けたほうが賢明です。
2ちゃんねる(現:5ちぇんねる)の創業者である「ひろゆき」氏がニコ生主だったこともありますし、5ちゃんねる文化との親和性が高いです。特に、インターネット上で稼ごうとする人を嫌う「嫌儲(けんちょ)」のマインドを持つ視聴者が多いため、有料オンラインサロンの宣伝をすることに、ニコ生は基本的に適していません。
ただ、5ちゃんねる文化との相性がいい「サブカル」「ネトウヨ」といった特殊なテーマのオンラインサロンを運営していて、かつ、批判や炎上にも打たれ強いメンタルの持ち主であれば、ニコ生で無双の成功を収められる可能性があります。