オンラインサロンには、ビジネス系や趣味系など、いくつかの種類があります。
ここでは、ひとつのジャンルに限定して運営する「特化・専門型」のオンラインサロンについて、その特徴をご紹介します。
たとえば、占い・スピリチュアル・医療・健康・法律など、管理者が得意とする特定のジャンルに絞り込んで運営されるオンラインサロンです(※医療や法律などのジャンルは、相談を受ける場合に国家資格が必要となります)。
ビジネス系や趣味系のサロンも、主催者の得意分野で運営されることが多いので、「特化・専門型」と重なる部分もあります。
しかし、必ずしもひとつのジャンルのみに特化せず、比較的に幅広い関連テーマを話題として受け入れているビジネス系や趣味系のオンラインサロンもありますので、ここでは分けて検討します。
では、特化型・専門型のオンラインサロンを開設し、運営するときには、どのようなことを心得ておく必要があるのでしょうか。
他のサロンとの競争に巻き込まれなくて済む
特化型・専門型のオンラインサロンは、他のサロンとは違う独自性・差別化を行うことができるので、競争から解放される「ブルーオーシャン」の状態で開設、運営されるメリットがあります。
同じ特化型でも、「英会話専門」ですと、すでにたくさんのサロンが開設されているため、メンバーの奪い合いになってしまいます。よほど新たな魅力を打ち出せなければ、後発の英会話サロンが多くの参加者を集めるのは難しいでしょう。
しかし、「中国語」「フランス語」などをテーマにした特化型の語学系オンラインサロンですと、強い競争相手はいませんので、そのジャンルで唯一無二の地位を築くこともできます。
尖りすぎると、集客が難しくなりやすい
ただし、特化型・専門型のオンラインサロンは、あまりにも対象者を絞り込みすぎて、「エッジの効いた」「尖った」テーマになってしまうと、集客が難しくなるおそれが高まります。
美容や占いなど、女性を中心に多くの需要があるとみられるジャンルなら、ある特定のジャンルを専門にしても集客は見込めるでしょう。すでに、そのジャンルで成功を収めている占い師や美容家の協力を得られれば、参加者を集めることも難しくありません。
ただ、それも程度問題です。あまりにマニアック・ニッチに過ぎると、会費を無料にしても集まらないおそれがあります。
今までにないジャンルのオンラインサロンは、まず「何のために、何をするのか」を詳しく説明しなければなりませんので、共感を得て参加へと導くための作業だけでも骨が折れます。
人が集まらないオンラインサロンでは、参加者の楽しみやモチベーションも大幅に下がってしまいます。主催者の自己満足に陥らないよう、テーマ設定に注意したいものです。