オンラインサロンを、メールマガジンや情報商材などと同列に捉える人が少なくありません。
確かに、インターネット上で情報を発信(販売)する点では、共通しているのでしょう。
しかし、メールマガジンや情報商材と、オンラインサロンでは決定的な違いがあります。
メールマガジンや情報商材は、発信者ひとりの価値観で完結していますが、一方で、オンラインサロンは主催者だけでなく参加メンバー全員の発信の集合体なのです。
オンラインサロンは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)と呼ばれるWebシステムの一種です。古くは2ちゃんねるのようなBBS(掲示板)もUGCですが、主催者が無理に盛り上げなくても、みんなで創り上げていける可能性を秘めたオンラインサロンの強みを、生かさない手はありません。
ここでは、オンラインサロンでやりとりされる情報の特徴と、その活用法について紹介いたします。
オンラインサロンの情報は「動く」し「変わる」
メールマガジンや情報商材は、発信者が伝えたいことを、読者がそのまま受け取る形態です。書籍や雑誌に近い「静的」な発信です。発信者に主導権がありますので、読者が意見を出しても、その意見を反映するかどうかは、発信者の意思に委ねられます。
そのメールマガジンや情報商材に価値があるかどうかは、発信者の価値次第なのです。
そして、読者同士のコミュニケーションがほとんど行われない特徴もあります。
一方で、オンラインサロンの情報は、主催者の発信も他のメンバーの発信と同等の扱いで、上下関係はほぼなくフラットです。しかも、多くのメンバーが自由に書き込んで、どんどん移り変わっていくダイナミック(動的)な発信です。
主催者の発信よりも、他のメンバーの発信のほうに反応が集まることもあります。オンラインサロンの価値は、みんなで創り上げていくものです。
よって、「自分が仕切って主導権を取りたい」「自分の意見を最も尊重してほしい」と考えているタイプの主催者は(よほど強いカリスマ性がない限り)あまり向いていません。オンラインサロンより、有料メールマガジンを発行したほうが幸せかもしれません。
オンラインサロンの書き込みを増やすには?
様々なメンバーの書き込みが増えるほど、オンラインサロンの価値は高まりやすくなります。
書き込みを増やすには、あまりルールを厳しく設けず、できるだけ自由に投稿できるように環境を整えた上で、書き込みに丁寧に反応するなど、主催者がサポート側に回るほうが、うまくいきやすいです。
また、上級者だけでなく初心者でも答えられそうな質問、あるいは「過去の思い出」「失敗談」「自慢」など、ユニークでつい答えたくなる質問などを、主催者が投げて、盛り上がるきっかけをつくることもできます。
盛り上がっている他のオンラインサロンに参加して、主催者の動きを実際に観察し、真似できそうな行動はご自身のサロンでも採り入れてみることも、とても効果的です。