オンラインサロンを発展させるためには、既存メンバーの参加満足度を引き上げるのが重要ですが、それだけでは足りません。
退会するメンバーの数以上に、新しいメンバーを加入させなければ、サロンの盛り上がりは右肩下がりになり、内輪ウケに終始して縮小するリスクがあります。
それに、メンバー数の減少は、主催者の収入源にも繋がります。収入が下がれば、イベントなどの規模や頻度も縮小せざるを得ないため、メンバーの満足度も下がってしまう悪循環にも陥りかねません。
そこで、不特定多数に向けたライブ配信(生配信)を活用して、オンラインサロンの存在を広く知らしめる必要があるのです。ライブ配信を通じて、参加希望者を募る活動を継続できる主催者こそが、オンラインサロンの成功に最も近いといっても過言ではありません。
この記事では、主要なSNSのひとつであるInstagramでのライブ配信について、その特徴や注意点について、順を追って解説いたします。
Instagramライブ配信の特徴について
Instagramは、美しい写真や動画などを公開し合う、ビジュアル重視のSNSとして発展し、現在ではFacebook社の傘下に置かれています。
美しさや彩りが目を惹き、Instagramで反応がよさそうな写真は「インスタ映え」とも呼ばれ、一時期は流行語にもなりました。
かつては、若い女性の利用者がほとんどでしたが、現在ではミドル層以降の女性、さらに男性の利用者、ビジネス目的の活用者も増えており、Facebookとの特徴の差も、徐々に埋まりつつあります。
Instagramライブ配信の注意点について
Instagramライブでも、YouTubeやFacebookなどと同様、配信後に自動的にアーカイブ(録画)を残すことができます。
ただし、このInstagramライブの最大の注意点は、アーカイブが24時間限定の「ストーリー」上に掲載される点です。つまり、Instagramのアーカイブは24時間後に強制的に消滅する仕様となっているのです。
もともと大勢の人から注目されているInstagramライブであれば、「時間限定」という希少性やプレミアム感が、配信者の影響力やブランディングを増す方向で演出できます。そうして「できるだけ生で参加したい」という人々の意欲を醸成します。
ただ、知名度の低いInstagramライブは、24時間後に視聴できなくなる特徴が、オンラインサロンの集客にとって不利に作用する可能性があります。
そのため、YouTubeやFacebookなど、半永久的にアーカイブが残るプラットフォームのほうが適している可能性があります。念のため、どちらも試して人々の反応を比較してみましょう。
公開にタイムリミットがあるInstagramライブは、YouTubeやFacebookよりもずっと、「ライブ配信日時の事前告知」を忘れずに行うことが、一般の認知度向上に重要となってくるわけです。
Instagramは、ハッシュタグ(“#”から始まる文字列の目印)の付け方によっても、アクセス数に大きな差が生じることがあります。もし、人気や注目度が高く、かつライブ配信の内容と濃い関連性がみられるハッシュタグを付けられると、より多数の新規視聴者を獲得できる期待度が高まります。
また、「美しさ」「鮮やかさ」「可愛さ」をコミュニケーションに据えるSNSであるからこそ、Instagramライブでは、配信者の服装などの身だしなみ、背景や照明、画質な音質などにも、より細かく配慮しなければならない可能性があります。