オンラインサロンのPRのため、YouTubeやFacebookでライブ配信を行うときには、文字でテロップを付けていると、人々の目をとめて参加してもらいやすくなる可能性があります。
特にOBS(Open Broadcaster Software)を使うときには、文字テロップのフォント、大きさ、色、位置などを自由に決められるため、いくらでもこだわってつくることができます。
しかし、自由度が高いぶん、いつの間にか「読みにくいテロップ」をつくっていることがあります。
読みにくいテロップは、ライブ配信の参加者、視聴者にストレスを与えてしまい、満足度を下げてしまう原因にもなりかねません。
この記事では、読みやすいテロップをつくる、4つの基本的なコツについて解説しています。
細いフォントは使わない
画面がちらついたり、ぼやけたりすることもあるライブ配信の画面では、線の細いフォントは、なかなか目立ちません。Webではゴチック体を使うのが基本です。
女性向けや高級感が大切なオンラインサロンでは、明朝体を使うと印象がよくなりますが、横線が細いので、やはり読みにくくなる場合があります。「あおぞら明朝」など、太めの明朝体を選ぶのがおすすめです。
背景色と文字色は、違う色調にする
白い壁のある場所に、白い文字、あるいは淡い色の文字を使えば、明らかに読みにくいです。
まずは、背景の中に埋もれない文字色を選び、明るさや濃さの違いを明確にし、コントラストをハッキリさせることがテロップづくりの基本です。どの場所を背景にして配信するのか、その場所は何色が多いのか、前もって意識しながら色を選びましょう。
「ふちどり」をうまく使う
一面に白い壁のある場所を背にしてライブ配信をするなら、黒や濃い色で文字を使えば、確実に「読める」テロップになります。
ただ、多くの方々は、色とりどりの様々なものを背景にして配信しているはずです。あるいは、テロップが配信者の服などと重なることもあるでしょう。そうなると、テロップの色を決められなくなってしまいそうです。
その場合に有効なのが「ふちどり」です。OBSには文字の輪郭をふちどる機能がありますので、文字とふちどりで、コントラストが違う色を使えば、どんな背景と重なっても読みにくくなることはなくなります。「似た色同士」では、ふちどる意味がありませんので注意しましょう。
ただし、コントラストが違っていても、たとえば赤と緑など「濃い色同士」の組み合わせでは、それ自体が読みにくい原因となってしまいます。
「テロップベース」(囲み)を使う
テロップベースと呼ばれる、文字を載せる囲みを活用するのも効果的です。ふちどりと似ていますが、テロップベースを使うほうが「今どき」のデザインと言われることが多いです。
ふちどりと同じように、文字色とテロップベースはコントラストの異なる色を組み合わせます。
色の不透明度を下げて、配信画面もうっすらと透けて見える半透明色のテロップベースも人気です。
半透明の画像を扱う場合は、PNGファイルで用意する必要がありますので、OBSとは別に、PhotoshopやGIMPなどの画像作成ソフトを使ってテロップベース画像を作成し、「****.png」形式で保存しましょう。