オンラインサロンの主催者は、メンバーから会費を受け取っている責任として、メンバーの情報交換やコミュニケーション、議論などがスムーズに進むように、支援し、管理しておかなければなりません。
ただ、イベントを開催したり、何らかのプロジェクトを立ち上げたりするときには、予算や担当者をどうするか、会場の確保や集客面なども含めた全体方針を決めなければなりません。
こうした方針は、主催者が独断で決めるべきでしょうか。それとも、メンバー間の話し合いで決めるべきでしょうか。
民主的に決める方法のメリット・デメリット
メリット
民主的に決める方法のメリットは、メンバー間で納得しながら物事が進んでいく点です。メンバー一人ひとりが「参加している」という実感を持てれば、オンラインサロンの満足度も上がっていきます。
また、主催者だけでなく、メンバーの多種多様な意見や価値観を採り入れることができます。意見を採用されたメンバーは積極的になり、自主的に運営に参加したり必要な人脈を提供したりすることも多く、盛り上がりやすいです。
デメリット
ただし、民主的に進めようとすると、意見がずっとまとまらず、議論が平行線をたどりやすいデメリットもあります。意見がほぼ半々で分かれているのに、無理に多数決で決めれば、サロン内が分裂する危険性もあるのです。
また、主催者に関係が近いメンバーや、古参・常連のメンバーの発言力が強くなりやすく、新入りのメンバーがつまらなく感じてしまうおそれがあります。それが退会のきっかけになりうるのです。主催者が適切に、議論をコントロールする必要があります。
主催者の独断で決める方法のメリット・注意点
メリット
主催者が独断で決めるメリットは、「決定が早い」ことです。よって、緊急性が高い案件は、主催者の責任で決定するほうがスムーズに進みます。
また、問い合わせフォームの設置や、サロンシステムのバージョンアップなど、主催者の独断で進めても、メンバーからほぼ異論が出ないと思われる案件も、独断で進めれば十分です。
注意点
ただし、メンバー間で明らかに意見が分かれるものを、独断で進めてはいけません。主催者権限で決める前に、せめて、メンバー間で様々な意見をサロン内で出し合ってもらい、それぞれの意見に理解を示す姿勢を見せておくことが重要です。
サロンの月会費の値上げなど、メンバーの負担になる案件は、多数決を採っても平行線を辿るだけですので、主催者の権限で進めるべきです。ただし、値上げまでに数か月程度の猶予をとったうえで、値上げが必要な理由を丁寧に、メンバーへ説明する必要があります。